(公開日:2024.03.11)
【「前向きに保育を再開しようと思えた」:暖房器具や防災用品など支援:能登半島地震 緊急子ども支援】
- 日本/国内災害
セーブ・ザ・チルドレンは、能登半島地震の被害を受けた地域の保育施設や避難所、学校などに暖房器具や防災用品、食品などさまざまな物品の支援を続けています。3月上旬には、その一部の施設を訪問し、物品の使用状況や現在のニーズなどを確認しました。
珠洲市の保育施設では、アレルギーのある子どもでも食べられるおやつなどを支援しています。3月4日は、新たに動物のぬいぐるみやウェットティッシュ、毛布を提供し、現在のニーズの聞き取りも行いました。
七尾市の放課後児童クラブ(学童保育)では、子ども用のヘルメットを支援しました。学童保育支援員からは、「希望してからとにかく早く届いて安心感につながった」、「昨日も地震があって揺れたので、来ていた子どもに使った」といった声がありました。
七尾市の保育施設では、部屋の暖房のために、ヒーターやマットを支援しました。この施設では、もともと床暖房が備え付けられていましたが、被災により地下を通っていたガスが使えなくなり、床が暖まらなくなってしまったそうです。保育再開後、最初は寒くて防寒具を着込んで保育していたということでした。そこで、遊戯室用にヒーターを2台、保育室にはマットを提供しました。
支援について、職員は「寒いと子どもたちの気持ちも縮んでしまう。暖まるのでとても助かっている」、「卒園式の練習をしていて、子どもたちが寒くないように練習できている」と話していました。
この保育施設には、被災後に飲料やおやつも支援しています。被災後は施設の備蓄品が避難所で使われ、保育再開時は水も使えず、ほとんど何もないような状況だったそうです。職員からは「すぐに支援をいただいたことで、前向きに保育を再開しようと思えた」、「断水でやかんも洗えない中、お茶を作ることが衛生面で不安だったが、ペットボトルのお茶の支援で、給食の調理員たちはとても助かった」といった声がありました。
私たちは、活動の中で聞いた声をもとに、子どもたちにとって必要な支援を、必要なタイミングで迅速に届けられるよう、引き続き活動していきます。
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