(公開日:2024.10.15)
【パレスチナ・ガザ地区】緊急支援1年のご報告(2023年10月15日-2024年9月6日までの支援状況)
- ガザ
セーブ・ザ・チルドレンは、1953年以来、パレスチナの子どもとその家族を支援してきました。パレスチナ全土で100人以上のスタッフと、多くの現地パートナー団体と共に活動しています。2023年10月から続く武力衝突以降、自らも被災し困難な状況にいるにもかかわらず、ガザ地区のセーブ・ザ・チルドレンと現地パートナー団体の職員は、子どもたちの命を救う支援をするためにたゆまぬ努力を続けてきました。その結果、過去1年間でガザ地区50ヶ所に暮らす 68万8,299 人を含む、71万5,787人以上を支援しました。また、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとしても、上記活動の一環として、2万2,067世帯への水や食料の配布、子どもを含む7,542人への精神保健・心理社会的支援を実施しています。(2024年10月7日付)
今般の危機に際し、2023年10月以降、セーブ・ザ・チルドレンが1年間で実施した分野別支援内容についてご報告いたします。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施する精神保健・心理社会的支援に参加する子どもたち(2024年2月ガザ地区中部の避難所にて)
ガザ地区での活動:計68万8,299人に支援を届けました。
子どもの保護、精神保健・心理社会的支援:6万8,113人
○現地パートナー団体の「アイシャ女性・子ども保護協会」と提携してこどもひろばを設置し、子どもたちが安全に遊び、学び、精神保健・心理社会的支援を受けられる場所を提供しました。
○カウンセリングや、以前拘留されていた子どもたちへの支援など、養育者と離れ離れになった子どもたちなどに支援をしました。
○補聴器や移動補助具などの提供を通して、障害のある子どもたちを支援しました。
教育:子ども4,400人
○子どもたちができるだけ早く学習に戻れるよう、仮設学習スペースを設け、文房具などを提供しました。
○子どもたちが教育に戻るための総合的なサポートをするためにコミュニティエンゲージメントワーカーを採用し、トレーニングを行いました。
○教員マッピングを実施し、ガザ地区の1万4,800人以上の教員のデータベースを作成し、人道支援組織ができるだけ早く教育プログラムを開始できるようにしました。
水・衛生、シェルター(簡易的住居):51万7,401人
○避難所で暮らす家族に避難キット、衛生キット、飲料水を提供しました。
○現地パートナー団体であるベイト・ラヒア開発協会とセーブ・ユース・フューチャー・ソサエティを通じて衛生促進セッションを実施しました。
○国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の避難所20ヶ所で上下水道、衛生施設のメンテナンスを実施しました。
○避難所に移動式トイレ 40 台を設置し、生活用水の配給と清掃活動を実施しました。
現金支援、食料安全保障:18万3,450人
○ガザ地区北部を含む飢餓リスクがもっとも高い地域に、現地パートナー団体を通じて1万,700個の食料パックを配布しました。
○食料や医薬品など、人々が最も必要なものを購入できるよう、5万2,700人以上に少額の現金を支援しました。
保健・栄養:4万5,720人
ヨルダン川西岸地区での活動: 2万7,488 人に支援を届けました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施する精神保健・心理社会的支援に参加する子どもたち(2024年2月ガザ地区中部の避難所にて)
ガザ地区での活動:計68万8,299人に支援を届けました。
子どもの保護、精神保健・心理社会的支援:6万8,113人
○現地パートナー団体の「アイシャ女性・子ども保護協会」と提携してこどもひろばを設置し、子どもたちが安全に遊び、学び、精神保健・心理社会的支援を受けられる場所を提供しました。
○カウンセリングや、以前拘留されていた子どもたちへの支援など、養育者と離れ離れになった子どもたちなどに支援をしました。
○補聴器や移動補助具などの提供を通して、障害のある子どもたちを支援しました。
教育:子ども4,400人
○子どもたちができるだけ早く学習に戻れるよう、仮設学習スペースを設け、文房具などを提供しました。
○子どもたちが教育に戻るための総合的なサポートをするためにコミュニティエンゲージメントワーカーを採用し、トレーニングを行いました。
○教員マッピングを実施し、ガザ地区の1万4,800人以上の教員のデータベースを作成し、人道支援組織ができるだけ早く教育プログラムを開始できるようにしました。
水・衛生、シェルター(簡易的住居):51万7,401人
○避難所で暮らす家族に避難キット、衛生キット、飲料水を提供しました。
○現地パートナー団体であるベイト・ラヒア開発協会とセーブ・ユース・フューチャー・ソサエティを通じて衛生促進セッションを実施しました。
○国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の避難所20ヶ所で上下水道、衛生施設のメンテナンスを実施しました。
○避難所に移動式トイレ 40 台を設置し、生活用水の配給と清掃活動を実施しました。
現金支援、食料安全保障:18万3,450人
○ガザ地区北部を含む飢餓リスクがもっとも高い地域に、現地パートナー団体を通じて1万,700個の食料パックを配布しました。
○食料や医薬品など、人々が最も必要なものを購入できるよう、5万2,700人以上に少額の現金を支援しました。
保健・栄養:4万5,720人
○2024年4月以降、緊急医療ユニットを派遣し、人々の命を救うために医療支援を行いました。
○アル・マワシ病院にて産科病棟を開設し、妊産婦に産前、産後ケアを提供し、安全な出産を支援しました。
○アル・マワシ病院で小児科医療を提供し、爆発による重傷や火傷を負った子どもたちの治療、手術の実施、重篤患者の蘇生、子どもたちの術後ケアを行いました。
○デイル・アル・バラフに診療所を開設し、妊産婦、乳児、子どもに保健・栄養サービスを提供しました。開設以来、1万5,395人の妊産婦を診察したほか、8,404人の子どもたちの栄養状態を検査し、200人以上の医療従事者の研修を行いました。また、母親向けの母乳育児のサポートを含む栄養カウンセリングを実施しました。
○9月初旬にはポリオ予防接種キャンペーンを実施し、1,800人以上の子どもたちへの予防接種と、医師と看護師へのワクチン接種の指導を行いました。
○アル・マワシ病院にて産科病棟を開設し、妊産婦に産前、産後ケアを提供し、安全な出産を支援しました。
○アル・マワシ病院で小児科医療を提供し、爆発による重傷や火傷を負った子どもたちの治療、手術の実施、重篤患者の蘇生、子どもたちの術後ケアを行いました。
○デイル・アル・バラフに診療所を開設し、妊産婦、乳児、子どもに保健・栄養サービスを提供しました。開設以来、1万5,395人の妊産婦を診察したほか、8,404人の子どもたちの栄養状態を検査し、200人以上の医療従事者の研修を行いました。また、母親向けの母乳育児のサポートを含む栄養カウンセリングを実施しました。
○9月初旬にはポリオ予防接種キャンペーンを実施し、1,800人以上の子どもたちへの予防接種と、医師と看護師へのワクチン接種の指導を行いました。
セーブ・ザ・チルドレンの診療所でポリオの予防接種を受ける子ども(ガザ地区中部の避難所近く2024年8月)
ヨルダン川西岸地区での活動: 2万7,488 人に支援を届けました。
水や衛生用品、生活必需品の支援:2万7,716人
○増加する暴力の影響を受けたパレスチナの人たちを対象に、防寒着や衛生用品、ベビーキットの配布、現金支援などを行いました。これまでに、2万7,716人以上に現金を給付し、3,762人以上に飲料水や衛生用品、生活必需品を提供しました。
教育・心理社会的支援の実施:6,258人
○増加する暴力の影響を受けたパレスチナの人たちを対象に、防寒着や衛生用品、ベビーキットの配布、現金支援などを行いました。これまでに、2万7,716人以上に現金を給付し、3,762人以上に飲料水や衛生用品、生活必需品を提供しました。
教育・心理社会的支援の実施:6,258人
○4,400人以上の子どもたちが安全で包括的な教育を受けられるよう支援しました。
○現地パートナー団体であるYMCAやパレスチナカウンセリングセンターと提携して実施したサマーキャンプなどを通じて、1,858人の子どもたちに精神保健・心理的社会支援を提供しました。また、幼稚園教諭の研修を通じて子どもたちの就学前教育を支援しました。
○現地パートナー団体であるYMCAやパレスチナカウンセリングセンターと提携して実施したサマーキャンプなどを通じて、1,858人の子どもたちに精神保健・心理的社会支援を提供しました。また、幼稚園教諭の研修を通じて子どもたちの就学前教育を支援しました。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施する給水支援に集まる人々(ガザ地区中部の避難所にて2024年8月)
セーブ・ザ・チルドレンでは、ガザ地区の状況を鑑みて、即時かつ恒久的な停戦を求めています。また、子どもの権利を守り、日々増幅する人々のニーズに応えるために、これからもさまざまな分野で支援を実施し、皆さまのご支援を形にする努力を続けて参ります。
(海外事業部:金子由佳)