(公開日:2025.04.05)
【ミャンマー・タイ大地震】食料削減と地震により、タイの難民キャンプの子どもたちは二重の被害を受けています
- 緊急支援
バンコク、2025年4月3日
対外支援削減による食料削減と、ミャンマーとタイの一部を襲った大地震は、タイとミャンマーの国境沿いに住む11万人以上の難民の生活状況を悪化させ、一部の子どもたちが学校に通えなくなる可能性があります。

対外支援削減による食料削減と、ミャンマーとタイの一部を襲った大地震は、タイとミャンマーの国境沿いに住む11万人以上の難民の生活状況を悪化させ、一部の子どもたちが学校に通えなくなる可能性があります。

タイ・ミャンマー国境の家々(2024年)
政府と非政府組織(NGO)で国境に住む難民のための食料支援を提供するザ・ボーダー・コンソーシアム(TBC)は、各国の対外援助資金削減による予算不足のため、今月中に食料支援を減らさざるを得ず、9つの難民キャンプで暮らす家族の80%以上に影響を与えると発表しました[1]。
キャンプ内の状況は震災の前にすでに非常に困難な状況にあり、5月から始まる新学期を前に、資金不足により、一部の教師への給与の支給や校舎の修理ができていないと述べています[2]。
現在、食卓に十分な食べ物を並べることにも苦労している親たちは、さらに厳しい選択を強いられています。多くの親たちが、家計を支えるために子どもを学校から退学させることを検討しています。
資金不足から、学費の自費負担が増えましたが、多くの家庭が学校の運営費を支払うことができなくなり、学校の財政危機が深刻化し、キャンプ内の基礎教育が崩壊するリスクがあります。
「たとえ教育を受けていなくたって、みんなが食べないと生きていくことができません。」と、ある難民児童の親であるソー・ポーさんは言います。
「今は生活が最優先です」
キャンプ内の教師の多くは自身も難民であり、家族を養うためにキャンプの外で仕事を求めなければならなかった教師もいます。
キャンプ内に住む教師のタン・ジンさんは、「難民に支給されているフードカード支援システムでは家族に必要な量の米を1袋も買えません。私には子どもがいますが、子どもたちが毎日食べられるようにするには、このままでは、週に数日はご飯の代わりにお粥を与えなければならないかもしれません。」
セーブ・ザ・チルドレン・タイのギヨーム・ラシュー事務局長は次のように述べています。
「セーブ・ザ・チルドレンは、地元のパートナー団体とともに、3月28日の地震後、タイとミャンマーの国境沿いの難民キャンプ内の58の学校を含む学校施設の安全性を確認しています。私たちは、キャンプの学校、教師、生徒・児童が自然災害に適切に備え、その影響を軽減できるようにする必要があります。」
ミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震による犠牲者数は、国営テレビ局MRTVによると、2,000人以上に上り、4,000人近くが負傷したが、救助活動が続けば、この数字は増加する可能性が高いと報道されています。タイでは、少なくとも20人が犠牲になり、首都バンコクのいくつかの建物は安全ではないと見なされています。
セーブ・ザ・チルドレンは、タイとミャンマーの国境沿いにある9つのキャンプで暮らす2万8,000人の子どもたちを支援しています。また、地震後のタイ全土のタイ人とミャンマー人の教師とその家族の精神保健・心理社会的支援にも対応しています。
子どもの権利団体は、これらの難民キャンプの子どもたちが地震対応や復興活動で忘れられないようにするよう、寄付者に呼びかけています。食料、教育、インフラ、精神保健・心理社会的支援など、緊急の人道支援は、不可欠です。
セーブ・ザ・チルドレンは1979年からタイで活動しており、教育、子どもの保護、生計支援、子どもの権利に関する事業を通じて、差別や不平等の影響を最も受けている子どもたちの支援に取り組んでいます。
現在、食卓に十分な食べ物を並べることにも苦労している親たちは、さらに厳しい選択を強いられています。多くの親たちが、家計を支えるために子どもを学校から退学させることを検討しています。
資金不足から、学費の自費負担が増えましたが、多くの家庭が学校の運営費を支払うことができなくなり、学校の財政危機が深刻化し、キャンプ内の基礎教育が崩壊するリスクがあります。
「たとえ教育を受けていなくたって、みんなが食べないと生きていくことができません。」と、ある難民児童の親であるソー・ポーさんは言います。
「今は生活が最優先です」
キャンプ内の教師の多くは自身も難民であり、家族を養うためにキャンプの外で仕事を求めなければならなかった教師もいます。
キャンプ内に住む教師のタン・ジンさんは、「難民に支給されているフードカード支援システムでは家族に必要な量の米を1袋も買えません。私には子どもがいますが、子どもたちが毎日食べられるようにするには、このままでは、週に数日はご飯の代わりにお粥を与えなければならないかもしれません。」
セーブ・ザ・チルドレン・タイのギヨーム・ラシュー事務局長は次のように述べています。
「セーブ・ザ・チルドレンは、地元のパートナー団体とともに、3月28日の地震後、タイとミャンマーの国境沿いの難民キャンプ内の58の学校を含む学校施設の安全性を確認しています。私たちは、キャンプの学校、教師、生徒・児童が自然災害に適切に備え、その影響を軽減できるようにする必要があります。」
ミャンマーを襲ったマグニチュード7.7の地震による犠牲者数は、国営テレビ局MRTVによると、2,000人以上に上り、4,000人近くが負傷したが、救助活動が続けば、この数字は増加する可能性が高いと報道されています。タイでは、少なくとも20人が犠牲になり、首都バンコクのいくつかの建物は安全ではないと見なされています。
セーブ・ザ・チルドレンは、タイとミャンマーの国境沿いにある9つのキャンプで暮らす2万8,000人の子どもたちを支援しています。また、地震後のタイ全土のタイ人とミャンマー人の教師とその家族の精神保健・心理社会的支援にも対応しています。
子どもの権利団体は、これらの難民キャンプの子どもたちが地震対応や復興活動で忘れられないようにするよう、寄付者に呼びかけています。食料、教育、インフラ、精神保健・心理社会的支援など、緊急の人道支援は、不可欠です。
セーブ・ザ・チルドレンは1979年からタイで活動しており、教育、子どもの保護、生計支援、子どもの権利に関する事業を通じて、差別や不平等の影響を最も受けている子どもたちの支援に取り組んでいます。
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【ご支援のお願い】
私たちのミャンマー・タイ大地震緊急子ども支援活動に、ご寄付をお願いします。https://bit.ly/4lf0Ois
【脚注など】
[1] https://www.theborderconsortium.org/wp-content/uploads/2025/03/Reduction-statement-revised-V4.jpg
[2] https://www.savethechildren.net/news/there-wall-between-us-new-school-year-begins-thailand-funding-shortages-hinder-education
【ご支援のお願い】
私たちのミャンマー・タイ大地震緊急子ども支援活動に、ご寄付をお願いします。https://bit.ly/4lf0Ois
【脚注など】
[1] https://www.theborderconsortium.org/wp-content/uploads/2025/03/Reduction-statement-revised-V4.jpg
[2] https://www.savethechildren.net/news/there-wall-between-us-new-school-year-begins-thailand-funding-shortages-hinder-education