(公開日:2012.03.28)
石巻市立釜小学校6年生 『感謝の会』に招待されました(2012.3.28)
- 日本/東日本大震災/教育
2月17日、石巻市立釜小学校の6年生の皆さんによる「感謝の会」が開催されました。これは子どもたち自身が、多くの支援を受けて膨らんでいた感謝の気持ちを表現する場として企画したのだそうです。
当日は私たちセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)と、め組JAPAN(NPO法人MAKE THE HEAVEN)さんが招待され、会場である体育館のステージの真正面に設けられた席で、生徒さんたちの一生懸命な発表を拝見しました。
まずは6年1組の「地震直後から学校が始まるまでの体験談」の発表です。
石巻の被災状況の写真がスライドで映される中でクラスの一人一人が、学校で地震にあった瞬間の話や、余震に耐え緊急地震速報の音におびえた日々のこと、地震の3日後まで家族と会えずに必死にお祈りをしていたことなど、大人でも話すのをためらいそうな体験談をしっかりと発表してくれました。
一人一人が被災体験を発表
次に6年3組の「震災から約1年、どのように学校生活が復興していったか」の発表です。
全国からたくさんの文房具が届いたときのこと、できないと思っていた修学旅行や運動会・秋祭りができたことなどを、ステージ上に準備された教室の中で、学校が再開してから今日までの様子を演劇で再現してくれました。中でも、突如白衣に着替えて給食風景となり、SCJが支援で提供している野菜ジュースを飲んでいたシーンは私たちにとって大変嬉しいものでした。
セリフもばっちりの寸劇と、SCJについての調査をまとめた模造紙
さらに、SCJとめ組JAPANさんについて、今回の支援のことから団体全体のことまでを調べて発表してくれました。SCJの歴史や活動内容、そして震災直後からどのような支援をしたのか、私たちもびっくりする程よく調べられており、発表に使われた模造紙は見事なものでした。
そして6年2組の、現在の釜小学校と未来への決意の発表です。
使えるようになった図書室・理科室の話や、体育の授業で出来るようになったハンドスプリングを披露してくれました。次に、現在までに「気持ちが明るく変化しましたか?」という学校内アンケートの発表。そしてまた一人一人が、現在の心境と、復興へ向けての決意を発表してくれました。
復興に向けた決意のメッセージを受け取りました
圧巻の鼓笛もご披露いただきました
閉会の際には挨拶の機会をいただき、素晴らしい発表を見せていただいた感想と、これからも思い出に残る学校生活を過ごしてほしいとメッセージを送らせていただきました。
この感謝の気持ちを受けて、これからの活動への思いをまた新たにしました。釜小学校の皆さん、ありがとうございました。
(報告/仙台事務所 斎藤)