(公開日:2012.04.23)
子どもの権利について知るための教材完成!(2012.04.25)
- 日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
今回は直接東北での活動報告ではありませんが、私たちセーブ・ザ・チルドレンの活動のベースとなる子どもの権利の教材が完成致しましたので、ご紹介致します。
現在、私たちは東北で“Speaking Out From Tohoku?子どもの参加でより良いまちに!?(SOFT)”という活動を展開しています。この一環として「子どもまちづくりクラブ」 の活動を行っているのですが、SOFTでは、復興計画や地域の復興に向けたまちづくりに、子どもたち自身が声をあげ、参加していくことを目指しています。
この子どもによる意見表明や参加というのは、「子どもの権利条約」によって保障されている、子どもたちの大切な権利のひとつです。今回、この「子どもの権利」について身近に考えてもらおうと、“Be Partners ?子どもの権利教材?”という教材を出すことになりました。教材タイトルの“Be Partners ”とは、子どもたちをおとなのパートナーとして、意見表明や参加ができるような社会にしていきたい、という私たちの想いが込められています。「権利」と聞くと、とても難しい話で身構えてしまいそうですが、この教材では簡単なワークショップを通して権利について楽しく知り、考えることができるようになっています。どうしても難しく考えがちな「子どもの権利」を知るための導入として、この教材が役立てば幸いです。
“Be Partners ?子どもの権利教材?“
実はこの教材は、東日本大震災が発生する前から日本事業 の一環として準備をすすめていたものです。本当なら、もっと丁寧な解説を加えて本として出版する予定だったのですが、今は震災の復興支援活動を最優先とするため、まずは現在までの形で暫定的にご紹介することになりました。ですから、この教材をご覧になられて、お気づきの点・改善点などあれば教えていただければ幸いです。今後の改訂版の参考とさせていただきます。
私たちセーブ・ザ・チルドレンは、これからも子どもに関わる問題を、子どもたち自身が声をあげ、参加することで、子どもたちとともに解決していけるよう活動を続けていきます。5月5日には、子どもたちの意見表明の場として「第2回東北子どもまちづくりサミット?みんなが愛せるまち?」を開催します。その様子はまた追ってお知らせいたしますので、今後も子どもたちの活動を、どうぞお楽しみに!
(報告:東京事務所:長谷川有美子)