2012年G8米国サミットに向けたセーブ・ザ・チルドレンの政策提言(2012.5.16)

米国キャンプ・デービッドにおけるG8サミット開催(5月18日~19日)が近づく中、セーブ・ザ・チルドレンはこの機会が世界の食料安全保障問題に対する突破口となり、飢餓と栄養不良の問題解決に向けた歴史的な一歩となるよう、各国政府への働きかけを行っています。

世界の子どもの4人に1人は栄養不良に苦しんでおり、毎年260万人の子どもたちが栄養不良が間接的要因となり命を落としています。特に慢性的な栄養不良が原因となる発育阻害は、子どもたちに生涯にわたる身体的・精神的影響を及ぼし、さらに途上国の国家歳入の2-3%減を招くと推定されています。

一方で、効果が確認された対応策は既に存在しており、大規模な対策を講じることで栄養不良は解決することができます。来たるG8サミット、さらにそれに続く6月のG20メキシコ・サミットは栄養不良という極めて重要な問題に国際社会の関心を集め、世界の子どもたちが生まれ持った可能性を発揮する機会を与えることが出来ます。

セーブ・ザ・チルドレンは、キャンプ・デービッドサミットに臨むG8各国首脳に以下の対応を求めています:

1.発育阻害の削減に向けた新たなグローバル目標の設定。また、国レベルでの目標達成に向けた進捗確認。
2.「栄養改善拡充のための枠組み(SUN: Scaling Up Nutrition Framework)」の支持。
3.新たな世界食料および栄養安全保障イニシアティブの下、直接的な栄養対応策に向けた大規模な資金的コミットメントと拠出。
4.発育阻害を含む各目標および資金拠出に対する実施状況の進捗確認と報告。

G8およびG20に向けたセーブ・ザ・チルドレンの政策提言「世界に潜む『栄養不良問題』への取り組みに向けた二つのサミット~世界の飢餓と栄養不良に終止符を打つために~」の詳細は以下をご参照ください。
政策提言(英文)
政策提言(和文)

子どもたちの命を守るため、栄養改善において加速した対応が求められています。
セーブ・ザ・チルドレンは2012年、栄養不良を無くすための取り組みに重点を置いています。

*「EVERY ONE キャンペーン2012年の取り組み」はこちら
* 報告書「飢餓のない人生を~子どもの栄養不良への取り組み」はこちら


バラク君(18ヶ月)は重度の栄養不良のため、ナイジェリア国内の病院で治療中。

(c) Pep Bonet/Noor for Save the Children

(報告:コミュニケーションズ部 北村)
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