(公開日:2012.05.21)
G8キャンプデービッド・サミットに対するセーブ・ザ・チルドレンの声明(2012.5.21)
- EVERY ONE
?経済危機が開発への関心を逸らしてはならない?
セーブ・ザ・チルドレンは、G8キャンプデービッド・サミットで立ち上げられた「食料安全保障及び栄養のためのニュー・アライアンス」を歓迎します。しかし、今後10年間で5000万人を貧困から救出するというその約束を守るためのリーダーシップが、ヨーロッパをはじめとした世界の経済危機により弱体化してしまうことを懸念しています。アフリカの首脳たちと共に立ち上げられたイニシアティブへのフォーカスが、経済危機により逸らされてはなりません。
今回のG8においてはユーロ圏の経済危機が最大の関心事であったにもかかわらず、アフリカにおける食料安全保障と栄養の重要性が強調されたことは歓迎すべきことです。特に栄養への新たなフォーカスと、民間企業など新しいプレイヤーの取り込みは、飢餓と栄養不良に対する取り組みを活性化させるものです。
しかしながら、2009年のラクイラ・サミットで立ち上がった食料安全保障イニシアティブのさらなる推進は見られませんでした。食料安全保障と栄養改善の目標達成のためには、引き続き公的資金の投入が不可欠です。セーブ・ザ・チルドレンは、G8各国が2009年のラクイラ・サミットの公約に対してまだ拠出されていない資金拠出を行う他、将来に向けても最低限、これまでの資金拠出レベルを維持することを求めます。
セーブ・ザ・チルドレンは、今回発表されたアカウンタビリティ報告書を歓迎します。報告書には、これまでの公約の履行状況や、資金拠出がもたらしたインパクトがこれまでよりも詳細にわたり報告されています。アカウンタビリティをより促進させ、報告書に基づいた十分な議論が行われるためには、サミット1ヶ月前の報告書発表が望まれます。
「ニュー・アライアンス」において、政府および民間セクター共に高いレベルの透明性とアカウンタビリティを保つことが求められます。セーブ・ザ・チルドレンはさらに、本アライアンスの指導者会議において現地の市民社会の参加が確保されることを求めます。このイニシアティブの直接の裨益者となる人々が、声を反映できる体制を作らねばなりません。
セーブ・ザ・チルドレンはさらに、G8首脳が「ニュー・アライアンス」をガーナ、タンザニア、エチオピアにとどまらず、より迅速に多くの国に拡げることを求めます。問題の規模は甚大であり、この3国はあくまでもスタートラインとなるべきです。
セーブ・ザ・チルドレンは、ヒラリー・クリントン米国国務長官による「発育阻害を削減する世界的な目標設定は可能」という発言を強く支持します。G8首脳が他の国々の首脳とも連携し、食料安全保障の取り組みが貧困と栄養不良の削減に着実につながるよう、世界的な目標を設定することが求められます。
サグイロウ君(3歳3ヶ月)。
ニジェール国内でセーブ・ザ・チルドレンが支援する病院にて
高栄養価のピーナッツペーストを食べながら栄養不良を治療中。
(c) Rachel Palmer/Save the Children
今回のG8においてはユーロ圏の経済危機が最大の関心事であったにもかかわらず、アフリカにおける食料安全保障と栄養の重要性が強調されたことは歓迎すべきことです。特に栄養への新たなフォーカスと、民間企業など新しいプレイヤーの取り込みは、飢餓と栄養不良に対する取り組みを活性化させるものです。
しかしながら、2009年のラクイラ・サミットで立ち上がった食料安全保障イニシアティブのさらなる推進は見られませんでした。食料安全保障と栄養改善の目標達成のためには、引き続き公的資金の投入が不可欠です。セーブ・ザ・チルドレンは、G8各国が2009年のラクイラ・サミットの公約に対してまだ拠出されていない資金拠出を行う他、将来に向けても最低限、これまでの資金拠出レベルを維持することを求めます。
セーブ・ザ・チルドレンは、今回発表されたアカウンタビリティ報告書を歓迎します。報告書には、これまでの公約の履行状況や、資金拠出がもたらしたインパクトがこれまでよりも詳細にわたり報告されています。アカウンタビリティをより促進させ、報告書に基づいた十分な議論が行われるためには、サミット1ヶ月前の報告書発表が望まれます。
「ニュー・アライアンス」において、政府および民間セクター共に高いレベルの透明性とアカウンタビリティを保つことが求められます。セーブ・ザ・チルドレンはさらに、本アライアンスの指導者会議において現地の市民社会の参加が確保されることを求めます。このイニシアティブの直接の裨益者となる人々が、声を反映できる体制を作らねばなりません。
セーブ・ザ・チルドレンはさらに、G8首脳が「ニュー・アライアンス」をガーナ、タンザニア、エチオピアにとどまらず、より迅速に多くの国に拡げることを求めます。問題の規模は甚大であり、この3国はあくまでもスタートラインとなるべきです。
セーブ・ザ・チルドレンは、ヒラリー・クリントン米国国務長官による「発育阻害を削減する世界的な目標設定は可能」という発言を強く支持します。G8首脳が他の国々の首脳とも連携し、食料安全保障の取り組みが貧困と栄養不良の削減に着実につながるよう、世界的な目標を設定することが求められます。
サグイロウ君(3歳3ヶ月)。
ニジェール国内でセーブ・ザ・チルドレンが支援する病院にて
高栄養価のピーナッツペーストを食べながら栄養不良を治療中。
(c) Rachel Palmer/Save the Children