【緊急宣言】西アフリカ食糧危機により1800万人が飢餓に直面

?サヘル地域4カ国で150万人への支援を開始?


子ども支援の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンは、西アフリカにおける食糧危機宣言を発表し、サヘル地域4か国(ニジェール、マリ、モーリタニア、ブルキナファソ)での緊急支援を開始しました。

西アフリカの中でもとりわけサヘル地域では、大干ばつと食糧価格の高騰により1800万人以上の人々が飢餓の危機に直面しています。同地域は世界の中でも最貧困地域の一つであり、収穫高や食糧価格の変動など、外的要因の影響を受けやすくなっています。セーブ・ザ・チルドレンの調査分析によると、今年の6月からサヘル地域の大部分が不作の時期に入るため、今後数か月にわたり貧困家庭では本来必要とする食糧の約2割しか入手できないことがわかっています。また、今回の食糧危機により、西アフリカでは既に何百万人の子どもたちが慢性的な栄養不足に苦しんでおり、餓死する子どもも出ていると報告されています。

セーブ・ザ・チルドレンは西アフリカ地域の食糧危機問題について初期段階より警告を鳴らしてきましたが、国際社会による支援が不十分だったため、被害は悪化の一途をたどっています。このような状況を受け、セーブ・ザ・チルドレンは緊急支援として、現在までに数万人の人々に食料購入のための現金支給を行ったほか、約9万人の子どもたちに対し栄養不良の治療を実施してきました。今後は100万人の子どもたちを含む、150万の人々に対し、食糧および安全な水の提供、保健栄養支援などを実施していきます。

セーブ・ザ・チルドレンはサヘル地域において約30年にわたり活動しており、過去にも食糧危機に対する支援を実施しています。


ニジェールでセーブ・ザ・チルドレンの支援を受ける親子。
(c)Save the Children/Alberto Rojas

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