15,000人が参加しました!(2012.2.17)

1月5日から7日までの3日間は、テゴン・タウンシップの人たちが楽しみにしている「パゴダ・フェスティバル」。これは毎年1月に行われ、地元で最も盛大なお祭りのひとつです。そのお祭りのメイン会場に、私たちの活動を紹介する展示出展と併せ、特設ステージを設けて栄養普及イベントを実施しました。昨年に引き続き、今年も資生堂「花椿基金」のご寄付により実施できました。


栄養普及イベントの目的は、テゴンの主要産業である農業と子どもと女性の栄養改善の関係や、完全母乳育児など適切な乳幼児の食事法などの栄養の知識を向上させること。現在実施している事業(参照リンク 「母と子の栄養改善と生計向上を目指して ?ミャンマーで新規事業開始?」や「母と子の栄養・生計向上事業の第2期が始まりました」)の対象地は、主に農村部。このお祭りはテゴン・タウンシップの中心地で行われ、タウンシップ内のほとんどの地域から人々が訪れることから、中心地に住む人々だけでなく、事業対象地以外の多くのひとびとに広く啓発することができます。


イベントでは、母乳育児のジグソーパズル競争、栄養に関するクイズ大会、自作ソングやエッセイの発表、私たちの現地職員による創作劇など、老若男女が楽しく学べる催しものを実施。3日間で15,000人以上のひとびとがイベントに参加したり、展示ブースを訪れたりして、栄養知識を学びました。


さらに今年は、昨年のパゴダ・フェスティバルのオープニング・セレモニーに参列した教育局の要請により、このパゴダ・フェスティバルと併せて、地元の4つの小学校と5つの中学校でも栄養教育活動を実施。野菜に含まれる栄養素を学ぶとともに、実際にそれらの野菜を栽培するための校内菜園を指導。児童たちは元気に参加し、自分たちで作る初めての菜園からの収穫物を今からとても楽しみにしています。


ミャンマーの民主化の進展に伴って、急速に進んでいる経済・金融の動き。経済発展がすべての国民に恩恵をもたらすまでには時間がかり、その間に経済格差が拡大してしまうかもしれません。概して、恩恵が行き届きにくいのは、地方の農村地域の子どもたちと女性たち。その子どもたちと女性たちのために、活動を継続していきたいと思います。

引き続きご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。


(報告: ミャンマー事務所 藤野)

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