G20ロスカボス・サミット首脳宣言に対するセーブ・ザ・チルドレンのコメント(2012.06.25)

6月18・19日にメキシコのロスカボスで開催されたG20が閉幕し、セーブ・ザ・チルドレンは以下の声明を発表しました。

「西側諸国の銀行によりもたらされた世界経済金融危機は、開発途上国の600万人に飢餓をもたらしつつあります。開発途上国の貧しい人々に負債を負っているにもかかわらず、G20はこれらの人々への返済努力を怠っています。
今回のサミットでは、世界銀行の緊急社会対応信託基金への追加資金をはじめ、社会保護のための具体的な措置は取られませんでした。G20は、危機発生時に途上国の最も脆弱な人々の命と生活を護るための重要な機会を逃しました。

栄養改善と農業への取り組みにおける前進は歓迎しますが、最も貧しい家族がこの経済危機の嵐による長期的な影響を乗り越えるためには、取り組みと支援が大きく不足しています。
昨年のG20カンヌ・サミットでは開発課題が二の次とされましたが、今回のロスカボス・サミットでは、さらに隅に追いやられてしまいました。」

セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、国際社会による栄養不良と飢餓への取り組み、社会保護システムの構築を働きかけていきます。

2012年G20メキシコ・サミットに向けたセーブ・ザ・チルドレンの政策提言と新報告書はこちら


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