石巻市子どもセンターVol.1~職員研修をスタート!~(2013.11.29)

2011年7月より石巻市子どもまちづくりクラブ が企画・設計してきた子どもセンターが来月完成し、2014年1月から石巻市が地域の子どもやおとなとともに管理・運営していきます。復興のシンボルとして、子どもたちの権利実現さらには社会参加の拠点となっていく子どもセンター。今回はそんな子どもセンターで働く職員の方々の研修の様子をご紹介します。



■石巻市子どもセンターとは?■
“石巻の活性化のために中高生が中心となってつくり、運営していく施設。みんなが過ごしやすく、子どもの想いを世間の人たちに伝えられる場所“をコンセプトに、石巻市子どもまちづくりクラブがその実現を目指してきた子どもセンター。子どもたちによる子どもたちのための施設ということで、建設にいたるまでの企画・設計はもちろん、今後は子どもたちが運営にも携わっていきます。

■セーブ・ザ・チルドレンによる運営サポート、職員研修スタート!■
今年11月からすでに業務を開始し、来年1月の子どもセンター開所に向けた準備をしている6名の子どもセンター職員の方々。セーブ・ザ・チルドレンはこれからその運営をサポートしていきます。そこで、2013年11月7日“子どもの権利”に関する研修を実施しました。

■「子ども」とは?■
はじめに4つのお題にそって、一人ずつ自己紹介。“子どもの頃に信頼していたおとな”というお題では、両親、おば、祖父母、中学時代の先生と色々な声があがりました。各自の子ども時代の話をすることで、まだ知り合ったばかりの職員の方々もお互いをより知ることができたようです。



そしてお次は“子ども”をテーマに寸劇。これは何をしている子どもを表しているでしょう?



正解は・・・子どもたちが何をして遊ぶか話あっている様子です。(もう一つのグループの作品が気になる方は、ぜひ動画をご覧下さい♪)

今度もまた同じテーマで、リレー形式のゲームをしながら、みんなの思い描く子どものイメージを貼っていきました。



6人でこんなにもたくさんの子どもに対するイメージが!かわいい、元気、大きい声をよくだす、どっかいってる、いつもなんで、頭やわらかなど、様々なイメージが。全員でイメージを共有する中で、“子どもは権利の主体者”という意見も出され、子どもは守られるだけの存在ではなく、自ら主体的に行動する存在であるということも確認しました。

■「子どもの権利」とは?■
次は子どもの権利について!セーブ・ザ・チルドレンが開発した“Be Partners  ~子どもの権利教材~”“子どもの権利条約フォトランゲージ”  という教材を使っての活動は、職員の方々から「子どもセンターにきた子どもとも一緒にできるね」との声もあがりました。



ここでまたまた問題です!これは当日ある子どもセンター職員が撮影した写真です。この写真はどんな子どもの権利を表しているでしょう?



正解は・・・子どもの権利条約 第18条、親の第一次的養育責任と国の援助。子どもセンターの職員として、子どもだけでなく、子どもを取り巻く保護者もサポートしていきたいという思いから表現しました。
このように単に条文を読むだけでなく、自分たちの気になる条文を写真で表現することで、グループごとに様々な写真が撮れ、子どもの権利だけでなく、それぞれが自由な発想をもち、お互いにそれを尊重することが大切だということも学ぶことができました

■セーブ・ザ・チルドレンの子ども参加によるまちづくり事業■
そして最後は、石巻市子どもまちづくりクラブや子どもセンターについて、これまでの子どもたちとセーブ・ザ・チルドレンのあゆみを共有。2年半もの間、子どもたちがどんな思いで子どもセンターを建設したいと考えたのか、その思いを理解することが子どもセンター運営の第一歩につながります。職員の方々からは、「子どもたちの力はすごい!!自分が同年代だったら、このように石巻のために立ち上がったであろうかと、考えさせられました。そんな子どもたちがみんなで考えてきた子どもセンターの思いを受けとめ、原点を受け継いでいき、次の子どもたちに伝えていく手伝いがしたいです」という声があがりました。

■これからも市とセーブ・ザ・チルドレンが協働して、子どもセンターを運営■
2013年12月21日には、完成した子どもセンターがセーブ・ザ・チルドレンから石巻市に寄贈されます。その後は市と協働し、セーブ・ザ・チルドレンは引き続き運営サポートを担っていく予定です。子どもたちによる、子どもたちのための施設である石巻市子どもセンターとなるように、開所前のあと1か月、職員のみなさんと準備を進めていきます。ぜひみなさんも、子どもセンターのオープンを楽しみに待っていてください♪

※石巻市子どもセンター   宮城県石巻市立町1丁目6番1

(報告:遠野事務所 進士知子)


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