7,264人の子どもたちに学用品キットを配布ーミャンマー南東部洪水~(2013.12.09)

既報のとおり、7月末にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)が子どもの保護事業を実施しているミャンマー南東部カレン州は洪水に見舞われ、被災直後より、洪水被災者に対する緊急支援を開始しました。

洪水は子どもたちの学用品をも飲み込みましたが、貧しい家庭は、避難先から家に戻った後も、学用品を買う経済的な余裕はありません。そこで、SCJは、被災者に対する緊急支援として、学用品を必要とする子どもを選定し、7,264人の子どもに学用品キットを配布しました。また、教具が流された65の学校に対しては、教員キット129セットを提供し、先生が子どもたちにこれまでと変わらない教育を提供できるよう支援しました。


高学年用の学用品キット


教員キットを先生へ配布している様子

7月の洪水後、8、9月にも洪水はカレン州を襲い、人びとは避難を余儀なくされました。度重なる災害に、私たちの支援も困難を極めました。


ぬかるんだ道にはまった物資運搬用トラックをひきだそうと奮闘するスタッフ

しかし、今では、7,000人以上の子どもたちが、新しい学用品を手にし、よりよい環境で学習を再開しています。まっさらの鉛筆やノートをうれしそうに広げ、子どもたちは日々、学習に励んでいます。支援を受け取った先生はこう言います。

“Getting pencil is like getting gold." 「鉛筆には、金(ゴールド)と同じ価値がある」


学用品キットを受け取り、嬉しそうな顔を見せる生徒たち

さらに、被災世帯が健康的・衛生的な生活ができるよう、200世帯に日用品キット(毛布、プラスチック・シート、蚊帳、衣類、キッチン用品や衛生用品)を配布し、10月31日をもって事業を完了しました。

これからも、ミャンマー南東部の子どもたちが輝く笑顔でいられるよう、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは子どもの保護に向けた活動を継続します。

(報告:ミャンマー事務所 西口)

この活動は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成により実施されました。


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