「アースデー神戸2014」でモンゴルの活動を紹介しました(2014.06.12)

こんにちは。モンゴル事務所の柴田です。

5月4日・5日に、みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)で開催されました「アースデー神戸2014」の当会のブースで、モンゴル国の様子を紹介する機会に恵まれました。今回のブログでは、このアースデーで、皆様に知っていただきたかった「モンゴルの別の顔」をご紹介します。


アースデー神戸2014の様子 © Save the Children Japan

モンゴルというと、みなさんはどのようなイメージをもたれているでしょうか。
「相撲・大自然・ゲル」というイメージですか?
または、「世界中が注目する鉱山資源」というイメージですか?

モンゴルには約80種類の鉱物だけでなく、世界中が注目するレアーアースなどのレアメタルも存在しています。その豊富な鉱物資源により、2000年以降は、2ケタ台に近い経済成長率を記録しています。2004年から2007年の3年間では、GDPが2倍に急増するほどの発展を遂げています。

それなのに、なぜまだ支援が必要なのでしょうか?
経済発展するモンゴルの中で、豊かになる人々と、その発展から取り残されている人々がいて、その格差がますます深刻化しているためです。

下の写真の2つの絵画は、今回のアースデー神戸2014年の展示のために、モンゴル事務所から送った品物の1つで、当会が協力関係を持つ養護施設で生活する男の子が描いたものです。そして、その下の枠の中は、その絵画に込められたメッセージです。


アースデー神戸2014で展示された絵画    © Save the Children Japan

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「10年後も問題は変わらず・・・」

この2枚の絵はモンゴルに住む16歳の男の子が描きました。
カラーは6歳の時の、白黒は16歳の今のウランバートルの印象です。

後ろに見えるビル群は首都のウランバートル。 都市化がどんどん進んでいます。
その一方で、彼が住む貧困層の地域は、10年前から何も変わっていません。

わずかな希望もなくなり白黒の絵になりました。
10年経っても問題が解決されていないことを表しています。

モンゴルには
このような貧困の事実が今もあります。
残念なことに所得の不平等は深刻になりつつあります。
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さて当日、そのメッセージを、うまく伝えることができたのでしょうか?
当会大阪事務所のアースデーの企画運営を担当された方々のお話です。


アースデー神戸2014の展示の様子 © Save the Children Japan

「当日は、100人ぐらいの方が、当会のブースに立ち寄ってくださいました。立ち寄っていただいた方は、当会を支援いただいている方や、当会の名前を知っているという方も多く、皆さん熱心に話を聞いてくださいました。
でもモンゴルについては、人々がどういった暮らしをしているのか具体的なイメージを持っていない方が多かったです。経済発展の一方で、貧富の格差は広がり、中には子どもへの虐待やネグレストという問題が起きていることに、みなさんが驚いていました。
ある20代の女性は、この夏モンゴル旅行を計画しています。遊牧民の地域を訪れる予定だそうです。モンゴルの子どもたちの直面しているさまざまな問題を、はじめて知ったそうです。」

私たちモンゴル事務所は、このようなモンゴルの別の顔も、日本の皆様に知っていただくよう、子どもたちの声に耳を傾け、これからも支援活動を行っていきます。
皆様、ご支援のほどよろしくお願いします。




アースデー神戸2014で展示されたパネル © Save the Children Japan

(「アースデー神戸2014」については、以下のリンクをご参照ください。)
http://earthdaykobe.com/

(報告;モンゴル事務所 柴田)
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