(公開日:2014.09.26)
国連総会のサイドイベントで発表:「「誰一人取り残さない」:衡平なポスト2015年開発枠組みに向けて」(2014.09.26)
- アドボカシー
セーブ・ザ・チルドレンは、9月25日、国連総会のサイドイベントで、ブリーフィング「「誰一人取り残さない」:衡平なポスト2015年開発枠組みに向けて(LEAVING NO ONE BEHIND: Embedding equity in the post-2015 framework through steppingstone targets)」を発表し、2030年までに極度の貧困を根絶するため、ポスト2015年開発枠組みにおける「衡平性」を促進するメカニズムの必要性を強調しました。
過去25年間で、貧困の削減に関して世界はかつてない進歩を達成してきました。しかし、未だ多くの人々がその進歩から取り残されており、その大部分を占めるのが子どもたちです。開発途上国では、66%もの子どもたちが1日2ドル以下で生活しており、OECD加盟国でも、8人に1人の子どもが相対的貧困状態で暮らしています。
2030年までに、私たちは、極度の貧困を根絶し、すべての子どもが等しく生き延び、最大限の能力を発揮することができる世界に暮らすことが可能です。しかしそれは、取り残されている人々がいる限り実現されません。疎外された人々のニーズが満たされ、有利なグループと不利なグループの間の格差が縮小される必要があります。
このような目標を達成するため、ポスト2015年開発枠組みには、「誰一人取り残されない」ようにする、以下のようなメカニズムが必要です。
―2030年には、いかなるターゲットも、すべての層の人々に届いていない限り達成と見なさないようにすること。
―すべての目標について、衡平な進捗を促すための中間ターゲットとしての「踏み台ターゲット」を設定すること。このターゲットは、2015年から2030年の中間点に設定され、より不利な状況にあるグループが2030年のターゲットを達成できるよう後押しするものとなります。
―衡平性を促進するための措置を追加すること。これは、ジェンダー平等の達成や、透明で包摂的で説明責任を果たすガバナンスの達成のための目標、所得格差の是正、格差是正のための政策の実施、環境悪化を食い止めるためのターゲット、さらに細分化されたデータを用いた、アカウンタビリティおよび計画プロセスとも繋がる衡平な進捗のモニタリング・メカニズムなどを含みます。