(公開日:2014.09.25)
“当事者”である子どもたちにも報告を。中間評価報告書チャイルド・フレンドリー版を作成!(2014.09.25)
- 日本/東日本大震災
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは2011年3月から2015年12月まで東日本大震災復興支援事業を実施しています。期間の中間地点を迎えた2013年6月から11月にかけて、これまでの実績をふりかえり、今後の事業に活かすために中間評価を実施しました。
この評価結果を、関係者の大人のみにとどまらず当事者である子どもたちにも伝えるために、この度子ども向け(チャイルド・フレンドリー版)、大人向け両方の報告書を作成しました。
【ダウンロードはこちら】
◆大人版◆
■子どもにも分かりやすい報告書を作成
大人版と併せて発行されたチャイルド・フレンドリー版の報告書は、次のことに配慮して作成されました。
・読んでいて楽しい報告書にするための工夫
イラスト、写真を使ってより分かりやすくしました。
・子どもの発達段階に合わせ2種類作成
低学年版(小1~小4向け)・高学年版(小5~高3向け)を作成しました。
<低学年用> <高学年用>
・子どもたちに不安を与える表現を控える
震災の被害の詳細を書いたり、当時を思い出してしまうような表現は控えました。
■子どもたちの声を聞き、内容に反映
大人だけで作るのではなく作成の途中で子どもたちの意見を聞き、反映しました。
[子どもたちから出た意見の一部]
★良かった点★
・この説明を見れば、「大体こういうことをやっている」ということが分かる。大丈夫。
・詳しく載っていて、初めて見る人にも分かりやすい。
・絵とか写真に説明がついている所が良い。
・みんなが分からない漢字にふりがながついている所が良い。
<写真を活用し、ふりがなもつけました>
★改善してほしい点★
・中間ふりかえりってなにか、どういうことのふりかえりなのかが分からない。
・灰色のところは明るい色・きれいな色にしてほしい。
・すごろくのゴールを「ぬり絵」にしてほしい。
・ひらがな・ふりがなをもっと多くしてほしい。
<子どもの意見を反映したぬり絵>
■岩手県・宮城県・福島県の約25000人の子どもたちに配布!
完成した大人版とチャイルド・フレンドリー版の報告書は、岩手県・宮城県・福島県の約25,000人の子どもたちに配布されました。
配布の際は、Facebookでの呼びかけに賛同下さったボランティアの皆さまに作業を手伝っていただきました!
セーブ・ザ・チルドレンは、これからも支援者や活動を共にするパートナー、そして誰よりも子どもたちに対して自らの行動を説明することに、一人ひとりが責任をもつこと(説明責任)を大切にしていきます。
(報告:東京事務所 正泉寺みほ)