(公開日:2015.01.21)
「講演:カラダのミライ」「科学実験ショー:サイエンスバトラー」
ソニー・サイエンスプログラム@福島(2015.01.21)
- 日本/東日本大震災/教育
福島県会津若松市の二つの中学校で、子どもたちが科学に触れる機会を提供するソニー・サイエンスプログラムが開催されました。
このプログラムは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニー株式会社が協働設立した東日本大震災復興支援プロジェクトRESTART JAPANの教育支援活動によるものです。また、会津若松市教育委員会と連携のもと、教育委員会の進める「あいづっこ人材育成プロジェクト」の授業の一環として行われました。
ではさっそく当日の授業の様子をお伝えします。
■2014年12月4日 ソニー・サイエンスプログラム@会津若松市立第五中学校
会津若松市立第五中学校は地元でも生徒数が多い学校の一つ。今回は中学校1年生149名を対象に、ソニーコンピュータサイエンス研究所のリサーチャー遠藤謙さんをゲスト講師に迎え、特別講演「カラダのミライ」が行われました。遠藤さんは義足の研究を行っている方で、ご自身の学生時代からどのような動機で今に至るのかを生徒たちにわかりやすく伝えてくれました。
講演の最初では、身近なアニメや漫画を例えにして、理科の不思議さを生徒に伝えてくれました。あるキャラクターの行動を科学的に分析し、生徒たちも興味津々。
遠藤さんが義足の研究の道へ進んだきっかけは、部活動の後輩が病気で足を失ったことだそうです。大学卒業後、モノづくりでは世界的に有名なマサチューセッツ工科大学へ進み、さらに専門的な知識と技術を身に着け、次々に新しい義足の開発研究を進めています。また、オリンピックやパラリンピックでのアスリートの映像や、バネを利用した特別なジャンプシューズを紹介し、人間の身体の隠された機能を説明してくれました。
授業中盤に遠藤さんからメッセージが伝えられました。『メガネってすごいと思いませんか?もともとは目の悪い人の視力を補うための道具だったはずなのに、今ではファッションとしての価値を持っていてかけている人も多いですよね。義足も、例えば損なわれた機能を補うだけでなく、拡張することができれば、障がい者、健常者、高齢者の身体機能の境界線がなくなり、身体能力の欠如に対するネガティブな考え方も変えることができます。』遠藤さんのゴールは、世の中から身体の障がいをなくすことだそうです。
最後に代表の生徒からお礼のメッセージがありました。
「今まで自分の生活と理科の関わりをあまり考えたことがありませんでしたが、今日お話を聞いて身近なことにも理科が深く関係していることがわかりました。これからも義足の研究をがんばってすごいモノをつくってください!」
今回は理科に留まらず社会福祉にも関わる内容の講演でしたが、生徒たちの心にはどのように伝わったでしょうか?今回の講演が生徒たちにとってこれから理科を勉強していく上で、将来につながるきっかけになってくれると嬉しいですね。
■2014年12月9日 ソニー・サイエンスプログラム@会津若松市立湊中学校
会津若松市立湊中学校は会津若松市中心部から猪苗代湖へ向かう途中の湊町に位置し、少し高いところにある為、プログラム当日は雪がたくさん降っていました。
湊中学校では、全校生徒を対象に東北では初めての開催となる「サイエンスバトラー」が行われました。
「サイエンスバトラー」は普段は東京のお台場にある体験型科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」で週末や祝日に行われている科学実験ショーです。宇宙戦争が激化する未来において、個性的な10の惑星の代表が、己の科学知識と技を使って科学実験対決を行い、その優劣を競うことによって争いを平和的に解決するという設定のもと、毎回2名の演者がライブで実験対決を行っています。
バーニングJr.は「ロケットフィーバー」と「カラフルファイヤー」、クッキンは「にんじんロケット」と「トリックドリンク」の実験を生徒にも手伝ってもらい無事成功!いままでに見たこともない実験ショーに生徒たちも大興奮!生徒の拍手の大きさで勝負を決めます。
結果はバーニングJr.の勝利!勝利したバーニングJr.から最後にもう一つ「アゲアゲ熱気球」の実験が行われました。授業の最後には生徒たちからの感謝のサプライズで全校生徒による「Rising Sun」のダンスが披露されました!
たくさんの楽しい実験ショーを見ることで、理科の魅力に気づいてくれる生徒が一人でも増えるといいですね!
会津若松市立第五中学校、会津若松市立湊中学校の生徒・先生のみなさんと会津若松市教育委員会の協力により、とても楽しく充実したソニー・サイエンスプログラムを開催することができました。
RESTART JAPANは2015年も東北の子どもたちと一緒に理科を楽しむプログラムを企画していきます。
(報告:SCJ仙台事務所 宮川 淳)
このプログラムは、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニー株式会社が協働設立した東日本大震災復興支援プロジェクトRESTART JAPANの教育支援活動によるものです。また、会津若松市教育委員会と連携のもと、教育委員会の進める「あいづっこ人材育成プロジェクト」の授業の一環として行われました。
ではさっそく当日の授業の様子をお伝えします。
■2014年12月4日 ソニー・サイエンスプログラム@会津若松市立第五中学校
会津若松市立第五中学校は地元でも生徒数が多い学校の一つ。今回は中学校1年生149名を対象に、ソニーコンピュータサイエンス研究所のリサーチャー遠藤謙さんをゲスト講師に迎え、特別講演「カラダのミライ」が行われました。遠藤さんは義足の研究を行っている方で、ご自身の学生時代からどのような動機で今に至るのかを生徒たちにわかりやすく伝えてくれました。
講演の最初では、身近なアニメや漫画を例えにして、理科の不思議さを生徒に伝えてくれました。あるキャラクターの行動を科学的に分析し、生徒たちも興味津々。
遠藤さんが義足の研究の道へ進んだきっかけは、部活動の後輩が病気で足を失ったことだそうです。大学卒業後、モノづくりでは世界的に有名なマサチューセッツ工科大学へ進み、さらに専門的な知識と技術を身に着け、次々に新しい義足の開発研究を進めています。また、オリンピックやパラリンピックでのアスリートの映像や、バネを利用した特別なジャンプシューズを紹介し、人間の身体の隠された機能を説明してくれました。
授業中盤に遠藤さんからメッセージが伝えられました。『メガネってすごいと思いませんか?もともとは目の悪い人の視力を補うための道具だったはずなのに、今ではファッションとしての価値を持っていてかけている人も多いですよね。義足も、例えば損なわれた機能を補うだけでなく、拡張することができれば、障がい者、健常者、高齢者の身体機能の境界線がなくなり、身体能力の欠如に対するネガティブな考え方も変えることができます。』遠藤さんのゴールは、世の中から身体の障がいをなくすことだそうです。
最後に代表の生徒からお礼のメッセージがありました。
「今まで自分の生活と理科の関わりをあまり考えたことがありませんでしたが、今日お話を聞いて身近なことにも理科が深く関係していることがわかりました。これからも義足の研究をがんばってすごいモノをつくってください!」
今回は理科に留まらず社会福祉にも関わる内容の講演でしたが、生徒たちの心にはどのように伝わったでしょうか?今回の講演が生徒たちにとってこれから理科を勉強していく上で、将来につながるきっかけになってくれると嬉しいですね。
■2014年12月9日 ソニー・サイエンスプログラム@会津若松市立湊中学校
会津若松市立湊中学校は会津若松市中心部から猪苗代湖へ向かう途中の湊町に位置し、少し高いところにある為、プログラム当日は雪がたくさん降っていました。
湊中学校では、全校生徒を対象に東北では初めての開催となる「サイエンスバトラー」が行われました。
「サイエンスバトラー」は普段は東京のお台場にある体験型科学館「ソニー・エクスプローラサイエンス」で週末や祝日に行われている科学実験ショーです。宇宙戦争が激化する未来において、個性的な10の惑星の代表が、己の科学知識と技を使って科学実験対決を行い、その優劣を競うことによって争いを平和的に解決するという設定のもと、毎回2名の演者がライブで実験対決を行っています。
今回、学校からのリクエストで湊中へ駆けつけてくれたのが灼熱の星代表バーニングJr.(写真左)と、料理の星代表クッキン(写真右)の二人です!バーニングJr.は熱を利用した実験、クッキンは料理をテーマにした実験を得意としています。
そして「サイエンスバトラー」はその名の通り、この二人が実験で対決をして勝敗を競います。
「ロケットフィーバー」
「カラフルファイヤー」
「にんじんロケット」
「トリックドリンク」
バーニングJr.は「ロケットフィーバー」と「カラフルファイヤー」、クッキンは「にんじんロケット」と「トリックドリンク」の実験を生徒にも手伝ってもらい無事成功!いままでに見たこともない実験ショーに生徒たちも大興奮!生徒の拍手の大きさで勝負を決めます。
結果はバーニングJr.の勝利!勝利したバーニングJr.から最後にもう一つ「アゲアゲ熱気球」の実験が行われました。授業の最後には生徒たちからの感謝のサプライズで全校生徒による「Rising Sun」のダンスが披露されました!
たくさんの楽しい実験ショーを見ることで、理科の魅力に気づいてくれる生徒が一人でも増えるといいですね!
会津若松市立第五中学校、会津若松市立湊中学校の生徒・先生のみなさんと会津若松市教育委員会の協力により、とても楽しく充実したソニー・サイエンスプログラムを開催することができました。
RESTART JAPANは2015年も東北の子どもたちと一緒に理科を楽しむプログラムを企画していきます。
(報告:SCJ仙台事務所 宮川 淳)