(公開日:2015.10.16)
東北で子どもの貧困解決に取り組むNPOの組織基盤強化支援
- 日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ
2015年9月12日、「ゴールドマン・サックス×SCJ こども☆はぐくみファンド 子どもの貧困 NPO助成プログラム 学びあいフォーラム」を開催しました。このフォーラムは、東北で子どもの貧困解決に取り組むNPOのスタッフが、ゴールドマン・サックスの社員ボランティアとともに、団体の運営上、組織上の課題について考えていくというものです。
参加したNPOは、ゴールドマン・サックスとセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施する「ゴールドマン・サックス×SCJ こども☆はぐくみファンド 子どもの貧困 NPO助成プログラム」の助成先6団体です。(なお、前日の9月11日には公開シンポジウム「東北の支援現場から知る『子どもの貧困』」 も開催しました。)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの東日本復興支援事業で取り組むNPO支援では、助成による資金支援だけではなく、NPOの運営面や技術面への支援も実施しています。またゴールドマン・サックスでは、社会貢献活動の一つとして「コミュニティ・チームワークス(CTW)」という社員ボランティア活動を続けています。今回はゴールドマン・サックス社員ボランティアの皆さんの力を借りながら、NPOの組織基盤強化支援を行うという試みになりました。
当日は東北各地域で子どもの貧困解決を目指し活動するNPOの皆さんが、現在の組織・事業運営上の課題を持ち寄り、その解決を目指してゴールドマン・サックス社員ボランティアの皆さんと共にグループワークに取り組みました。挙げられた課題は、今後の資金調達策、ウェブサイトやパンフレットの見直しといった広報の課題、ボランティアの募集・マネジメントに関する悩み、などでした。どのグループも団体の課題解決に向けて活発に話し合い、共に知恵を絞りながら具体策やアイデア整理を進めていきました。
団体別のグループに分かれて、持ってきた課題について掘り下げていきます。
NPOスタッフの皆さんも、ボランティアの皆さんも、最初は「一日でどこまでのことが出来るのだろう…」と不安な思いだったようです。しかし話が進むにつれ、お互いに気持ちもほぐれてきた様子でした。課題解決に向けたアイデアや具体策も徐々にまとまっていきました。
最後に、一日の成果を各グループから発表し、全員で共有しました。
一日を終える頃には、お互いにとてもいい笑顔。「楽しかった!」「これからも応援したいです。次の情報を知るには何を見たらいいですか?」「普段得られない意見を頂けてとても良かった」「来てよかったです」と次々に声が上がっていました。
助成先団体の皆さんは、課題解決への意見やアイデアを得られただけでなく、「一生懸命考えて下さいました。想って下さり、話を聴いて下さいました。これ以上嬉しいことはありません」「時間をしっかり取って話を聞いて頂いたうえでアドバイスいただけた」など、ボランティアさんの熱意や温かい応援の気持ちからも力を得た様子でした。
今回の成果が各団体の活動継続・発展に役立てられるよう、またこの出会いが各団体への支援の拡がりや、「子どもの貧困」に対する関心の高まりにも繋がるようにと願っています。
(報告:東日本大震災復興支援事業部 瀬角)