(公開日:2016.10.07)
緊急医療チームを派遣、ハイチで活動へ
-300人以上が犠牲に・ハリケーン「マシュー」-
- プレスルーム
ハイチに4日(現地時間午前7時)上陸したハリケーン「マシュー」が、甚大な被害を引き起こしたことを受け、子ども支援の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンは7日までに、世界各地の専門家によって構成される緊急医療チームを派遣しました。すでに発生しているコレラが、水不足などの影響で急速に広がる可能性があり、医師と衛生分野の専門家で構成される第一陣が、現地到着後、コレラ予防と基礎医療の提供を行います。
最新の報道によると、300人を超える人々が犠牲になっています。被害の全容はまだつかめていませんが、500万人に及ぶ人たちが被災し、30万人が緊急支援を必要としていると推定されています。
マシューによる被害の拡大を受け、セーブ・ザ・チルドレンでは、これまでに緊急対応チームを設置。政府や他の支援団体と連携し、ニーズの把握に努めています。今後、子どもたちが安心・安全に過ごせる空間「こどもひろば」(※1)の設置・運営を予定しています。
プランテーション農園が大きな打撃を受け、家畜の死亡事例なども報告されており、食料不足の悪化が懸念されます。また、多くの学校が被害に遭ったほか、避難所として使用されていることから、推定で13万人の子どもたちが学校に通えない状況にあります。
セーブ・ザ・チルドレンのハイチ事務所代表、ケビン・ノヴォトニーは、次のように話しています。「ハイチではすでに、2010年の地震の影響で、5万人が避難生活を送っていました。私たちが最優先するのは、大きな被害を受けた何千人もの子どもや家族に、必要な支援を届けることです。それには、子どもたちが安全な環境にいられるようにすること、そして、できる限り早く学校に戻ることができるようにすることも含まれています。」
※1「こどもひろば」 被災した子どもたちのために、避難所などに設置する安心・安全な空間。子どもたちが被災前の日常生活で行っていた遊びなどを通して、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響からの立ち直りをサポートします。セーブ・ザ・チルドレンは、この「こどもひろば」を、世界中の紛争や災害などの緊急支援現場で実施。日本では、東日本大震災や熊本地震の避難所で実施しました。
<セーブ・ザ・チルドレン概要>
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる、育つ、守られる、参加する、「子どもの権利」が実現されている世界を目指して活動する子ども支援の国際NGOです。1919年に英国で設立され、現在、日本を含む29ヶ国の独立したメンバーが連携し、約120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。2015年には、およそ9,400万人(うち、子ども約6,200万人)に支援を届けました。日本では、1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、国内外で、行政・地域と連携し、子どもたちとともに活動を行っています。
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<いのち・みらい貯金箱>
セーブ・ザ・チルドレンは、国内外の緊急人道支援の最前線で、医療や保健サービス、食料や心のケアなど幅広い支援を提供し、子どもたちの命と未来を守るために活動しています。セーブ・ザ・チルドレン「いのち・みらい貯金箱」は、緊急支援が必要な地で迅速に支援を行うための基金です。
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