ウガンダ 南スーダン難民支援 子どもたちによる子どもを暴力から守る活動支援

2016年夏に南スーダン国内で発生した武力衝突から3年半が経つ今も、多くの人々がウガンダをはじめとした近隣国に難民として逃れてきています。現在ウガンダには86万人を超える南スーダン難民が居住していますが、長期化する避難生活の中で、人々のストレスの増大や、それによる子どもたちにとっての虐待やネグレクト等のリスクの高まりが懸念となっています。


「こどもひろば」にて行われたピア・グループの会合の様子

「ピア(peer)」とは仲間のことで、仲間同士で自分たちの世代に共通した悩みを共有したり、解決のための活動について話し合ったりします。同世代の仲間同士だからこそ、打ち明けることができる悩みがあったり、また、解決のためのアイディアも具体的なものが出やすいという利点があります。

ピア・グループは、リスク・マッピングの活動を行います。この日は、青少年が集まって、自分たちの住む地域の中にどのようなリスクが存在するのかについての話し合いが行われました。例えば、ディスコ・ホールなど人が多く集まりお酒を飲む場所では、飲酒、薬物使用、性暴力のリスクが高まるため、こういった場所には近寄らない、という声があがりました。このような話し合いは、子どもたちの間でリスクを減らすことにつながります。また、コミュニティに対する啓発として、例えば暴力が子どもに与える影響などをテーマにしたダンスや演劇を企画し、披露する活動もしています。


子どもたちにとって「リスク」のある場所として、
ディスコ・ホールやビデオ・ホール(映画館)があげられました

セーブ・ザ・チルドレンは、難民居住区の成人ボランティアによる「子どもの保護委員会」の能力強化を通し、コミュニティにおける子どもの保護の問題を早期発見・対応につなげる支援を行うと同時に、子どもたちが主体的に自分たちにとって安全な社会をつくっていくための取り組みをサポートしていきます。

本事業は、皆さまからのご寄付と、ジャパン・プラットフォーム、サラヤ株式会社からのご支援により実施しています。

(海外事業部 福田直美)

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