(公開日:2020.03.31)
「友だちと会いたい」、「学校再開後、授業についていけるか不安」・・・2020年春・緊急子どもアンケートの第1弾(速報版)結果報告と要望書提出
- 日本/国内災害
新型コロナウイルスの感染の広がりや突然の全国休校など、いつもとちがう春を迎えている全国の子どもたちを対象に、セーブ・ザ・チルドレンでは「2020年春・緊急子どもアンケート」を実施しました。
このうち3月22日までに寄せられた回答について速報値として集計し、3月27日に、その結果を公表しました。
※緊急子どもアンケートの第1弾・結果速報は、こちらで全文ダウンロードできます。
「友だちや先生と会いたい」、「授業についていけるか不安」・・・
アンケートから伝わってきた子どもたちの声
アンケートでは、全国各地の小学生~18歳くらいの子どもたちに向けて、【日中の過ごし方】、【困っていること・心配なこと・気になっていること】、【学校再開などコロナ対応対策に関する要望】などを尋ねました。
3月17日~22日までの6日間で、有効回答数961件の回答が寄せられました。
【日中の過ごし方】については、休校となってから「一人で過ごしている時間がある」と答えた子どもが13.9%にのぼりました。「やることがない(ひま)」と感じている子どもも9.5%いました。
【困っていること・心配なこと・気になっていること】としては、「日常生活が送れていない・外出できない」が30.6%と最も多く、続いて「人と会えない・会いたい」(20.6%)、「体調(り患)・感染拡大への心配・懸念」(18.1%)、「勉強ができない、学力の低下など学びに関わるもの」(15.3%)などの声が上がりました。
【学校再開などコロナ対応政策に関する要望】では、「感染症対応全般に対するその他の要望」(31.3%)のほか、「学校生活のあり方」について17.1%の子どもたちから意見が表明されました。また、回答した子どもの10.1%が「子どもへの情報提供の不足」も実感していました。
子どもたちからの回答をもとに、セーブ・ザ・チルドレンでは子どもの権利の視点から、5つの要望ポイントをまとめました。詳しくは、要望書をご覧ください。
アンケートの速報結果と要望書を、政府と報道機関に届けました
これからの学校再開や感染症対策において子どもたちの意見が反映されるよう、3月27日にアンケート結果速報と要望書を政策決定者に届けるととともに、記者会見をおこないました。
厚生労働省・政務官の自見はなこ議員は、「子どもたちがどのようなことを考えているか知りたかった」と、子どもたちの声一つひとつに目を通していました。
提言書については、特に子どもたちにもわかりやすい情報発信についてぜひ取り組みたいと関心を示し、セーブ・ザ・チルドレンが制作した「子どものこころのサポート」動画をその場で視聴しました。
厚生労働省・子ども家庭局の渡辺由美子局長も、子どもたちに分かりやすい情報発信の意義に関心を示していました。また、子どもたちの声を受け止めつつ、感染拡大が懸念される状況の中、安全を第一に考えた政策を進める必要性にも言及がありました。
厚労省としても、特に困難な状況にある子どもたちがどのような状況で過ごしているのか注視するよう、各自治体にも呼びかけをしているとのことです。
「子どもの貧困対策推進議員連盟」の会長であり、自民党の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部・本部長でもある田村憲久議員は、「お昼を食べられていない子やストレスを受けている子はいないか」と子どもたちの様子を心配しながら、声に耳を傾けていました。
家計が影響を受けている世帯を対象として、公的な貸付制度があるものの、それらが周知されていない現状に課題意識を示し、制度を知って活用してほしいというコメントがありました。
また、文部科学省の関連部署にもアンケート結果と要望書を届けるとともに、働きかけを継続しています。
記者会見には、15社の報道関係者が参加し、「やむを得ず一人で過ごしたり、子どもだけで過ごすといった状況もあると思う。その場合にはどのように子どもに接したらよいか」、「人と会いたい、日常生活が送れない・出かけたいという状況が子どもたちにとってどのような影響があるか」といった質問があがりました。
「緊急子どもアンケート」は、3月31日いっぱいで受けつけを終了しています。
寄せられた回答すべてを集計し、最終版の報告書を4月中に発表する予定です。
新型コロナウイルスの感染が広がり続けていますが、その中でも子どもの権利が最大限保障されるよう、セーブ・ザ・チルドレンでは関連団体などと協力しながら働きかけを続けていきます。
このうち3月22日までに寄せられた回答について速報値として集計し、3月27日に、その結果を公表しました。
※緊急子どもアンケートの第1弾・結果速報は、こちらで全文ダウンロードできます。
「友だちや先生と会いたい」、「授業についていけるか不安」・・・
アンケートから伝わってきた子どもたちの声
アンケートでは、全国各地の小学生~18歳くらいの子どもたちに向けて、【日中の過ごし方】、【困っていること・心配なこと・気になっていること】、【学校再開などコロナ対応対策に関する要望】などを尋ねました。
3月17日~22日までの6日間で、有効回答数961件の回答が寄せられました。
【日中の過ごし方】については、休校となってから「一人で過ごしている時間がある」と答えた子どもが13.9%にのぼりました。「やることがない(ひま)」と感じている子どもも9.5%いました。
【困っていること・心配なこと・気になっていること】としては、「日常生活が送れていない・外出できない」が30.6%と最も多く、続いて「人と会えない・会いたい」(20.6%)、「体調(り患)・感染拡大への心配・懸念」(18.1%)、「勉強ができない、学力の低下など学びに関わるもの」(15.3%)などの声が上がりました。
【学校再開などコロナ対応政策に関する要望】では、「感染症対応全般に対するその他の要望」(31.3%)のほか、「学校生活のあり方」について17.1%の子どもたちから意見が表明されました。また、回答した子どもの10.1%が「子どもへの情報提供の不足」も実感していました。
子どもたちからの回答をもとに、セーブ・ザ・チルドレンでは子どもの権利の視点から、5つの要望ポイントをまとめました。詳しくは、要望書をご覧ください。
アンケートの速報結果と要望書を、政府と報道機関に届けました
これからの学校再開や感染症対策において子どもたちの意見が反映されるよう、3月27日にアンケート結果速報と要望書を政策決定者に届けるととともに、記者会見をおこないました。
厚生労働省・政務官の自見はなこ議員は、「子どもたちがどのようなことを考えているか知りたかった」と、子どもたちの声一つひとつに目を通していました。
提言書については、特に子どもたちにもわかりやすい情報発信についてぜひ取り組みたいと関心を示し、セーブ・ザ・チルドレンが制作した「子どものこころのサポート」動画をその場で視聴しました。
厚生労働省・子ども家庭局の渡辺由美子局長も、子どもたちに分かりやすい情報発信の意義に関心を示していました。また、子どもたちの声を受け止めつつ、感染拡大が懸念される状況の中、安全を第一に考えた政策を進める必要性にも言及がありました。
厚労省としても、特に困難な状況にある子どもたちがどのような状況で過ごしているのか注視するよう、各自治体にも呼びかけをしているとのことです。
「子どもの貧困対策推進議員連盟」の会長であり、自民党の新型コロナウイルス関連肺炎対策本部・本部長でもある田村憲久議員は、「お昼を食べられていない子やストレスを受けている子はいないか」と子どもたちの様子を心配しながら、声に耳を傾けていました。
家計が影響を受けている世帯を対象として、公的な貸付制度があるものの、それらが周知されていない現状に課題意識を示し、制度を知って活用してほしいというコメントがありました。
また、文部科学省の関連部署にもアンケート結果と要望書を届けるとともに、働きかけを継続しています。
記者会見には、15社の報道関係者が参加し、「やむを得ず一人で過ごしたり、子どもだけで過ごすといった状況もあると思う。その場合にはどのように子どもに接したらよいか」、「人と会いたい、日常生活が送れない・出かけたいという状況が子どもたちにとってどのような影響があるか」といった質問があがりました。
「緊急子どもアンケート」は、3月31日いっぱいで受けつけを終了しています。
寄せられた回答すべてを集計し、最終版の報告書を4月中に発表する予定です。
新型コロナウイルスの感染が広がり続けていますが、その中でも子どもの権利が最大限保障されるよう、セーブ・ザ・チルドレンでは関連団体などと協力しながら働きかけを続けていきます。