台風19号緊急支援 報告書『台風19号子どもたちへの緊急・復興支援』発表

2019年10月に発生した台風19号により広い範囲で記録的な大雨となり関東や東北を中心に堤防の決壊や、河川の氾濫による浸水や土砂崩れなどの被害がでました。セーブ・ザ・チルドレンは、被害の大きかった宮城県丸森町と福島県いわき市を中心に、発災直後から今年6月末まで支援活動を行いました。

およそ9ヶ月間にわたり行ってきた台風19号緊急・復興支援の活動をまとめた報告書が完成しました。この報告書を通して、これまで活動をサポートしてくださった皆さまへ事業の成果と支援への感謝をお伝えするとともに、台風19号のような自然災害が、子どもたちに与える影響や、必要とされる支援について、理解が深まるきっかけになればと考えています。





子どもたちへの緊急・復興支援:「こどもひろば」開設や、こころのケア、学用品支援など
私たちは、台風19号の被害を受けた丸森町やいわき市などで、緊急支援物資の配布や、避難所にいる子どもが安心・安全に遊んだり、過ごせる空間「こどもひろば」を開設・運営しました。また、被災地域の団体などが運営する子どもの居場所や遠足などのサポート、緊急下の子どものこころのケアに関する「子どものための心理的応急処置」の研修を実施しました。

こうした活動にくわえて、保育所や学校、放課後児童クラブの再開にあわせて、施設備品や学用品の支援、被災した小・中学生への給付金提供なども行い、台風19号緊急・復興支援を通し、3,320人の子どもたちに支援を届けることができました(2020年6月時点)。


現在、セーブ・ザ・チルドレンは記録的な大雨に見舞われた九州地域の状況を受け、特に甚大な被害が報告されている熊本県を中心に、被災した子どもたちへの緊急支援を行っています。今後も、災害により影響を受けた子どもたちの、安心・安全が守られるよう、そして1日でも早く被災前の日常生活に戻れるよう、必要な支援を迅速に届けていきます。
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