(公開日:2016.10.07)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニー「子どものための災害時緊急・復興ファンド」の設立に合意 ― 熊本地震被災地への復興支援にて活用を開始
- お知らせ
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
ソニー株式会社
2016年10月7日
ソニー株式会社
2016年10月7日
セーブ・ザ・チルドレンとソニー株式会社(以下、「ソニー」)は、自然災害発生直後や人道危機などの緊急時および中長期での復興期にかけて、次世代を担う子どもたちを支援する「子どものための災害時緊急・復興ファンド」(以下、「子ども緊急・復興ファンド」)を設立することに合意しました。熊本地震被災地への復興支援活動にて、活用を開始します。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、東日本大震災、熊本地震などの自然災害や世界の紛争による人道危機などで、特に弱い立場に置かれやすい子どもへの迅速かつニーズに即した支援活動を実施する、子ども支援の国際NGOです。ソニーは、”For the Next Generation”の精神のもと、これまでも災害・人道危機発生直後の緊急支援を行ってきました。こうした経験をもとに、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニーは「子ども緊急・復興ファンド」をともに設立し、今後、国内外のさまざまな緊急・復興支援活動に対応していきます。
これまでセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニーは、2011年に発生した東日本大震災への復興支援のために、同年6月に「RESTART JAPAN ファンド」を設立し、子どもたちが日常を取り戻し、未来への夢や希望を創造できる支援プログラムを行ってきました。震災の影響で中断されてしまった学校や地域の活動を支援する「夢実現プロジェクト」や、科学教育プログラム「ソニー・サイエンスプログラム」などにファンドを活用することを通じ、2016年3月までに、岩手、宮城、福島の3県でのべ15,000人を超える子どもたちを支援しました。 特に、ファンドの活用で普及を推進してきた、災害などの緊急時に、支援に携わる誰もが子どもたちへ心理社会的ケアを提供できる「子どものための心理的応急処置 (Psychological First Aid for Children)」(以下、「子どものためのPFA」)は、4月に発生した熊本地震の被災地でも、子どもたちの心のケアに役立てられました。
「子ども緊急・復興ファンド」においては、災害発生後、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが知見と経験を活かして速やかに支援開始、支援内容を決定し、ソニーとの協議によりその活動に対する「子ども緊急・復興ファンド」からの拠出有無や金額等を決定します。また、「RESTART JAPANファンド」の経験を活かし、平時においても「子どものためのPFA」などの普及・啓発を通じて、災害・人道危機発生時などにおける支援者の対応能力向上をめざすとともに、被災地においては現場のニーズを踏まえたうえで、それぞれの特色を生かした支援を行います。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンについて
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年に英国にて設立された、すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている世界を目指し活動する、子ども支援の国際NGOです。現在、世界120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。日本では、1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立されました。
海外では、保健・栄養、教育などの分野で活動するほか、自然災害や紛争における緊急・人道支援を実施。国内では、子どもの貧困問題解決や子ども虐待の予防などに向けた事業のほか、東日本大震災や熊本地震における緊急・復興支援を通して、子どもの権利を実現する活動を行っています。
東日本大震災では、3月14日には緊急支援チームが被災地域入りをし、以降、東北の子どもたちとともに緊急・復興支援を展開し、2015年12月までに、のべ188万人に支援を届けました。熊本地震においては、地震発生翌日の15日には熊本に入りして活動を開始。以後、甚大な被害を受けた益城町を中心に、子どもたちや保護者へのニーズ調査に基づいた緊急・復興支援を実施し、8月末までに約1万6千人の子どもや大人に支援を届けました。
http://www.savechildren.or.jp/
ソニーグループにおける熊本地震の被災地・被災者支援について
ソニーグループ各社における熊本地震の被災地・被災者への支援については、下記URLでご案内してまいります。
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/community/recovery2016/