(公開日:2022.03.01)
【ウクライナ危機】学校への攻撃で子どもたちの命と未来が危機に
- 東欧
ウクライナでの学校への攻撃は、750万人の子どもたちの命と将来を危険に晒しています。報道によると、2022年2月27日時点で、戦闘により10人の子どもたちが犠牲になり、全国にある教育施設も爆撃されています。
ウクライナの首都キエフにある学校に避難する家族
ウクライナ東部では2014年から続く紛争により、750校以上が損壊、または閉鎖を余儀なくされ、数千人の子どもたちが学ぶ機会を奪われ、多くの子どもたちが恐怖を感じ通学ができず、学校内外に武装した兵士がいることに精神的苦痛を感じています。
国連の最新の発表によると、2月27日までの数日に少なくとも6ヶ所の教育施設が砲撃を受け、さらに多くの子どもたちが通学できない状況に置かれ、彼らの教育に深刻な影響を及ぼしています。2月25日(金)には、東部ゴロフカの学校にミサイルが着弾し、教師2人が犠牲になりました。
また、同日に北東部の都市アフトゥイルカ(Okhtyrka)で起こった攻撃により幼稚園や孤児院などが被害を受け7歳の少女を含む6人が死亡しました。
ウクライナ東部の学校は、戦闘が激しさを増したため2月21日に閉鎖され、推計35万人の子どもたちが教育を受けられなくなりました。また、他の地域では、新型コロナウイルス感染症の流行により休校となった学校がありましたが、その他の学校は開校しています。しかし、一部の保護者は、子どもの安全を心配し、血液型を記したシールを子どもに貼って通学させているという報告もあります。
学校は子どもたちと教員にとって必ず安全な場所でなければならず、紛争下であっても、教育施設を守ることは保障されています。学校や病院に対する攻撃は、国連によって、子どもに対する6つの重大な人権侵害のうちのひとつと定められています[i]。
エバさん(15歳)は、学校が攻撃を受けたため、両親と一緒に攻撃が小康状態の間に村から避難しました。
「祖父母や、たくさんの子どもたち、同級生、高齢者、そして避難の機会を失った人たちは村に残っています。村から避難した人たちから聞いた限りでは、避難先の家もほぼすべて被害を受け、私たちの学校も爆撃をうけたとのことです。」
セーブ・ザ・チルドレン 東欧地域ディレクター イリーナ・サゴヤンは、現在の状況について次の通りコメントしています。
「学校は紛争が行われ、子どもたちが犠牲になる場所であってはなりません。校舎が破壊され、授業が行われなくなるたびに、子どもたちが将来により良い経験をし、よりよい未来を築いていく可能性が低くなっていきます。学校や教師、子どもたちを攻撃から守らなければなりません。市民や学校や病院をはじめとする生活に必要不可欠なインフラを攻撃しないことは、すべての当事者の絶対的な優先事項でなければなりません。
セーブ・ザ・チルドレンは、暴力やその他の権利の侵害から子どもたちを守る唯一の方法として、戦闘の即時停止を要請します。」
セーブ・ザ・チルドレンは、2014年からウクライナで活動を行い、子どもたちやその家族への緊急支援として教育や精神保健・心理社会的支援(こころのケア)、越冬支援の実施、衛生用品キットの提供をしてきました。また、食料や家賃、薬の購入といった生活に最低限必要な支出をサポートし、新しい収入源を得られるように、現金の支援も行ってきました。
[i] https://childrenandarmedconflict.un.org/six-grave-violations/
国連の最新の発表によると、2月27日までの数日に少なくとも6ヶ所の教育施設が砲撃を受け、さらに多くの子どもたちが通学できない状況に置かれ、彼らの教育に深刻な影響を及ぼしています。2月25日(金)には、東部ゴロフカの学校にミサイルが着弾し、教師2人が犠牲になりました。
また、同日に北東部の都市アフトゥイルカ(Okhtyrka)で起こった攻撃により幼稚園や孤児院などが被害を受け7歳の少女を含む6人が死亡しました。
ウクライナ東部の学校は、戦闘が激しさを増したため2月21日に閉鎖され、推計35万人の子どもたちが教育を受けられなくなりました。また、他の地域では、新型コロナウイルス感染症の流行により休校となった学校がありましたが、その他の学校は開校しています。しかし、一部の保護者は、子どもの安全を心配し、血液型を記したシールを子どもに貼って通学させているという報告もあります。
学校は子どもたちと教員にとって必ず安全な場所でなければならず、紛争下であっても、教育施設を守ることは保障されています。学校や病院に対する攻撃は、国連によって、子どもに対する6つの重大な人権侵害のうちのひとつと定められています[i]。
エバさん(15歳)は、学校が攻撃を受けたため、両親と一緒に攻撃が小康状態の間に村から避難しました。
「祖父母や、たくさんの子どもたち、同級生、高齢者、そして避難の機会を失った人たちは村に残っています。村から避難した人たちから聞いた限りでは、避難先の家もほぼすべて被害を受け、私たちの学校も爆撃をうけたとのことです。」
セーブ・ザ・チルドレン 東欧地域ディレクター イリーナ・サゴヤンは、現在の状況について次の通りコメントしています。
「学校は紛争が行われ、子どもたちが犠牲になる場所であってはなりません。校舎が破壊され、授業が行われなくなるたびに、子どもたちが将来により良い経験をし、よりよい未来を築いていく可能性が低くなっていきます。学校や教師、子どもたちを攻撃から守らなければなりません。市民や学校や病院をはじめとする生活に必要不可欠なインフラを攻撃しないことは、すべての当事者の絶対的な優先事項でなければなりません。
セーブ・ザ・チルドレンは、暴力やその他の権利の侵害から子どもたちを守る唯一の方法として、戦闘の即時停止を要請します。」
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[i] https://childrenandarmedconflict.un.org/six-grave-violations/
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現在、「いのち・みらい貯金箱」へのご寄付はウクライナならびに周辺国における「ウクライナ危機 緊急子ども支援」に活用させていただきます。
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