【TICAD8公式サイドイベント】「アフリカの角」の飢餓を考える-ソマリア飢饉から10年後の現実と解決への糸口(8月18日オンライン開催)

アフリカ東部「アフリカの角」地域のソマリアやエチオピア、ケニアでは、気候危機や紛争、新型コロナウイルス感染症、さらにウクライナでの紛争の影響によって極度の食料不足に陥り、48秒に1人の命が犠牲になっていると推定されています。




10年前の2011年、ソマリアでは飢饉により26万人以上が死亡し、その半数は5歳未満の子どもでした。その後、さまざまな対応策が取られてきましたが、いま再び、この地域は、壊滅的な飢餓に直面しています。


セーブ・ザ・チルドレンは、第8回アフリカ開発会議(TICAD8)の公式サイドイベントとして、「アフリカの角」の飢餓問題について考えるオンラインイベントを下記の通り開催します。


20225月にセーブ・ザ・チルドレンがオックスファムおよびケニアのジャミール研究所と共同で公表した、アフリカの角の飢餓に関する調査報告書、『危険な遅れ2Dangerous Delay 2)』の日本語版を発表するとともに、セーブ・ザ・チルドレン ソマリア事務所より深刻化する干ばつと飢餓について、その現状を報告します。


パネルディスカッションでは、多様な立場から飢餓の問題や人道支援に関わる方々を迎え、飢餓への取り組みと国際社会や各アクター(関係者など)が果たすべき役割につい
て考えます。

■日時:2022818日(木)18時~1945分(日本時間)

■使用言語:日本語/英語(同時通訳)

■開催形式:Web会議サービス「ZOOM」
*事前にこちらからインストール(無料)をお願いします。

■参加登録:要事前申し込み(当日16:00まで)。参加登録はこちらのリンクよりお願いします。


 
プログラム

1.開会挨拶
・セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン理事/国際基督教大学人道アクションネットワーク プログラムコーディネーター 小尾尚子
2.基調報告 「危険な遅れーソマリアにおける飢餓の現状とセーブ・ザ・チルドレンの活動」

・セーブ・ザ・チルドレン ソマリア事務所代表 ムハムド・モハメド・ハッサン

3.「アフリカの角における飢餓の現状と取り組み」

・国連WFPエチオピア国事務所 支援事業責任者 浦香織里氏

国連FAO東アフリカ準地域事務所 地域早期警戒早期アクション・準備・対応アドバイザー セルジオ・イノチェンテ氏

・SUN (Scaling Up Nutrition) 栄養ユースリーダー ジェイン・ナパイ・ランキサ氏

・近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻 准教授 桑名恵氏

4.パネルディスカッション 「飢餓の解決に向けてー求められるアクションと変革」
・上記スピーカーの皆さま
5.質疑応答
6.コメント
・外務省国際協力局緊急・人道支援課 課長 松田友紀子氏


■主催:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

■お問い合わせ:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 島村・堀江

Eメール:japan.advocacy@savethechildren.org

 

【スピーカープロフィール】(登壇順)

小尾尚子(おび・なおこ)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 理事/国際基督教大学人道アクションネットワーク

プログラムコーディネーター

国連難民高等弁務官(UNHCR)事務所において約30年間勤務(ケニア、フィリピン、タイなどのフィールド事務所及びスイス・ジュネーブ本部、日本など)。主に法務、難民保護関連の活動に従事。UNHCR本部においてはコミュニティ開発・ジェンダー平等、女性・子どもの保護課長を務める。現在はいくつかの大学で「難民の国際保護」、「人道アクション」などの講座を開講。2021年よりセーブザチルドレン・ジャパン理事。


Mohamud Mohamed HASSAN(ムハムド・モハメド・ハッサン)

セーブ・ザ・チルドレン ソマリア事務所 代表

東アフリカとアジアでの人道支援・開発援助において29年の経験を有する。ソマリアのDanish Refugees Council、その後ヒューマニティ・インクルージョン(HI)でソマリアとバングラデシュのカントリー・ディレクターとして勤務後、20103月、セーブ・チルドレンのソマリア・プログラムに参加。現在、事務所代表として、毎年300万人以上に支援を提供するプログラムに戦略的なリーダーシップとガイダンスを提供している。ナイロビ大学で行政学の修士号と社会学の学士号を取得。


浦香織里(うら・かおり)氏

国連WFPエチオピア国事務所 支援事業責任者

2002London School of Economics国際関係学修。NGOJENにて主に緊急人道支援に従事後、国連WFPギニアビサウ国事務所にてモニタリング、モザンビーク国事務所にて支援事業を担当。その後、在カメルーン日本大使館にて経済協力、国連WFP西アフリカ地域局にて支援事業のアドバイザーを担当。JICAセネガル事務所、国連WFPローマ本部を経て、2014年より南部アフリカ地域局プログラム・アドバイザー。2019年に国連WFPレバノン国事務所にて支援事業責任者、2020年より現職。現在、アフリカの角の飢餓に対するエチオピアでの緊急援助を含めた6つの事業を統括・指揮する。


Sergio INNOCENTE(
セルジオ・イノチェンテ)氏

国連FAO東アフリカ準地域事務所 地域早期警戒早期アクション・準備・対応アドバイザー

2002年、南スーダンOLSプログラムの農学者/植物生産専門家としてFAO緊急・復興部門に参加。2005年から2012年まで、FAOソマリア・プログラムで農業担当官として従事し、2011年には飢饉対応緊急コーディネーターとして貢献。その後、ウガンダの水・環境省のリードテクニカルアドバイザーとして、気候変動部門の発展とウガンダの森林参照レベル提出に貢献。2017年、飢饉予防のためFAOソマリアに戻り、201812月までプログラム責任者を務めた。2019年に東アフリカの東アフリカ準地域事務所に移ってからは、早期警戒早期アクションの地域アジェンダを進め、地域サバクトビバッタ対策2020-2022を共同調整し、現在の未曾有の干ばつに対応するための各国支援を行っている。


Jane Napais LANKISA
(ジェイン・ナパイ・ランキサ)氏

SUN (Scaling Up Nutrition) 栄養ユースリーダー

ケニアのケニヤッタ大学で栄養士の資格を取得した後、一貫して女性や女児の栄養教育に携わる。現在、Feed the Childrenで、栄養アドボカシーユニットのチームリーダーとして、特に思春期の女児の栄養と、栄養とジェンダーの不平等、児童婚との関連について取り組んでいる。SUNScaling Up Nutrition)ムーブメントの栄養ユースリーダーとして各地を訪問し、ローマで開催されたIFADの会議では、パネリストやスピーカーとして活躍。その他マンデラ100会議(南アフリカ)、Women Deliver会議(カナダ)、TICAD7(日本)、SUNグローバル会議(ネパール)でもパネリストやスピーカーを務めた。


桑名恵(くわな・めぐみ)氏

近畿大学国際学部国際学科グローバル専攻 准教授

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン海外事業部長、特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム事業部長、お茶の水女子大学講師、立命館大学准教授等を経て、現在近畿大学国際学部准教授。1995年以降、⽇本やアメリカのNGO スタッフとして、主にコンゴ⺠主共和国、イラク、東ティモール、アフガニスタン、南スーダン、ミャンマーなどでの紛争や⾃然災害後の復興⽀援に従事。専門は、人道支援論、市民社会論。主な著書は『緊急人道支援紛争・災害・危機への新たな対応』〔編〕(ナカニシヤ出版、2021年)。

 
松田友紀子(まつだ・ゆきこ)氏

外務省国際協力局緊急・人道支援課 課長

1994年外務省入省。202110月より現職。国際文化協力室、女性参画推進室、北米局北米第一課、南部アジア部南西アジア課、国際法局条約課、在ジュネーブ日本政府代表部などで、多国間協力、地域外交、条約締結交渉、人権外交等を経験。慶應大学法学部政治学学士、米国コーネル大学行政学修士取得。



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