(公開日:2022.10.07)
【実施報告】 柏レイソルU-18選手のみなさんと「子どもの権利」ワークショップをおこないました
- アドボカシー
自分自身が持つ権利を知ることは、日々の生活で自分や周りの人たちを大切にし、困ったときには助けを求められるようになるためにも大切です。子どもの権利条約でも、「権利を知ること」は、子どもの権利の1つに含まれています(第42条)。
一方、自分たちの権利について「聞いたことがない」子どもも多く、2022年3月に実施した教員向けアンケートでは、学校の先生たちから「適切な教材がない」、「教員が多忙で授業準備ができない」といった声が寄せられるなど、子どもの権利を学ぶ・教えるうえでもさまざまな課題があることがわかっています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、現在、子どもたちが自身の権利を学ぶ機会が増えるよう、学校の授業などで使うことができる新たな教材づくりを行っています。
権利を初めて知る子どもたちにとってもわかりやすく、権利を身近なものとしてイメージできる内容にしていくため、作成中の教材を使ったワークショップや、複数の学校でのパイロット授業などを重ねて、子ども・教員の方たちからのフィードバックを得ながら、内容の検討をしています。
その一環として、8月23日に、選手を育成する柏レイソル・アカデミーに所属するU-18(18歳以下)の選手のみなさんとオンラインで、『子どもの権利に関するワークショップ』を行いました。Jリーグの柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンは、2012年から連携関係にあり、子どもの権利をともに推進しています。
ワークショップには、現役の高校生でもある44人の選手が参加し、5つのグループに分かれて、それぞれ別の教材案を使いました。
学校や家庭など、日常生活でモヤモヤしていることを言葉にしてみるアクティビティや、架空のストーリーを通じて、さまざまな立場の人たちについて考えてみるアクティビティなどを体験した選手からは、次のような感想・意見が寄せられました(抜粋)。
<U-18選手のみなさんからの声>
●自分の意見があっているか、間違っているかではなく、まずは言ってみるということが大事であると感じた。
●校則など、みんな同じようなことにモヤモヤしていることがわかった。
●性別の違和感や障害など、初めて考えるようなことについてみんなで考えることができた。
●聴く人が一番大切だと感じた。聴く人が話しやすい状況を作ることによって、話せる場ができる。
●もしかしたらこのワークショップに参加したことで救われる人もいるかも知れないので、学校でもこのような機会を設けた方がいいと思う。
●いま自分は高校2年生になり、伝えたいことを目上の人に言えるようになってきた。でも、子どもの時は、「こういう事を思っているが、言ったら怒られるかな」と感じていた。意見を伝える権利があるよ、ということを小さい子たちに伝えたいと感じた。
●今日は「子どもの権利を守られている側」として学んだが、もう自分たちは高校生から大人になる段階で、守る側に立った時に、どういう気持ちで高校生時代を過ごしたかなど当事者目線で接することができる。大人になった時にこの経験を活かしたい。
今回のワークショップには、監督やコーチなど柏レイソル・アカデミーの関係者5人もオブザーバー参加しました。
オブザーバーのみなさんからも、「指導者として、このように接すると子どもたちが安心して気持ちよく話せるんだと学びがあった」、「クラブで、こういう場所に来られない子どもたち、スポーツをする権利を持っているができない子どもたちやこのような学びをしたいが学校に行けない子どもたちを救うことができないかと、考えさせられる時間だった。今後につなげていきたい」といった感想が寄せられました。
セーブ・ザ・チルドレンでは、U-18選手のみなさんからのフィードバックや、各地のパイロット授業などで寄せられている意見を参考に、子どもの権利教材づくりを進め、2022年12月を目途に、初回の教材を発表したいと考えています。
なお、柏レイソルのご協力により10月8日に開催されるチャリティマッチでは、トップチームで活躍する選手やU-18選手のコメントを含む、柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンの新たな連携に関する動画を放映予定です。
チャリティマッチ前後の9月23日から10月28日の期間中は、SNS投稿シェアキャンペーンも実施中ですので、みなさんからの応援や協力をお願いいたします!
一方、自分たちの権利について「聞いたことがない」子どもも多く、2022年3月に実施した教員向けアンケートでは、学校の先生たちから「適切な教材がない」、「教員が多忙で授業準備ができない」といった声が寄せられるなど、子どもの権利を学ぶ・教えるうえでもさまざまな課題があることがわかっています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、現在、子どもたちが自身の権利を学ぶ機会が増えるよう、学校の授業などで使うことができる新たな教材づくりを行っています。
権利を初めて知る子どもたちにとってもわかりやすく、権利を身近なものとしてイメージできる内容にしていくため、作成中の教材を使ったワークショップや、複数の学校でのパイロット授業などを重ねて、子ども・教員の方たちからのフィードバックを得ながら、内容の検討をしています。
その一環として、8月23日に、選手を育成する柏レイソル・アカデミーに所属するU-18(18歳以下)の選手のみなさんとオンラインで、『子どもの権利に関するワークショップ』を行いました。Jリーグの柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンは、2012年から連携関係にあり、子どもの権利をともに推進しています。
ワークショップには、現役の高校生でもある44人の選手が参加し、5つのグループに分かれて、それぞれ別の教材案を使いました。
学校や家庭など、日常生活でモヤモヤしていることを言葉にしてみるアクティビティや、架空のストーリーを通じて、さまざまな立場の人たちについて考えてみるアクティビティなどを体験した選手からは、次のような感想・意見が寄せられました(抜粋)。
<U-18選手のみなさんからの声>
●自分の意見があっているか、間違っているかではなく、まずは言ってみるということが大事であると感じた。
●校則など、みんな同じようなことにモヤモヤしていることがわかった。
●性別の違和感や障害など、初めて考えるようなことについてみんなで考えることができた。
●聴く人が一番大切だと感じた。聴く人が話しやすい状況を作ることによって、話せる場ができる。
●もしかしたらこのワークショップに参加したことで救われる人もいるかも知れないので、学校でもこのような機会を設けた方がいいと思う。
●いま自分は高校2年生になり、伝えたいことを目上の人に言えるようになってきた。でも、子どもの時は、「こういう事を思っているが、言ったら怒られるかな」と感じていた。意見を伝える権利があるよ、ということを小さい子たちに伝えたいと感じた。
●今日は「子どもの権利を守られている側」として学んだが、もう自分たちは高校生から大人になる段階で、守る側に立った時に、どういう気持ちで高校生時代を過ごしたかなど当事者目線で接することができる。大人になった時にこの経験を活かしたい。
今回のワークショップには、監督やコーチなど柏レイソル・アカデミーの関係者5人もオブザーバー参加しました。
オブザーバーのみなさんからも、「指導者として、このように接すると子どもたちが安心して気持ちよく話せるんだと学びがあった」、「クラブで、こういう場所に来られない子どもたち、スポーツをする権利を持っているができない子どもたちやこのような学びをしたいが学校に行けない子どもたちを救うことができないかと、考えさせられる時間だった。今後につなげていきたい」といった感想が寄せられました。
セーブ・ザ・チルドレンでは、U-18選手のみなさんからのフィードバックや、各地のパイロット授業などで寄せられている意見を参考に、子どもの権利教材づくりを進め、2022年12月を目途に、初回の教材を発表したいと考えています。
なお、柏レイソルのご協力により10月8日に開催されるチャリティマッチでは、トップチームで活躍する選手やU-18選手のコメントを含む、柏レイソルとセーブ・ザ・チルドレンの新たな連携に関する動画を放映予定です。
チャリティマッチ前後の9月23日から10月28日の期間中は、SNS投稿シェアキャンペーンも実施中ですので、みなさんからの応援や協力をお願いいたします!