パレスチナ・ガザ地区とイスラエルの衝突について

[2023年10月10日付]
現地時間、2023年10月7日に発生した、パレスチナ・ガザ地区とイスラエルとの間での武力衝突について、セーブ・ザ・チルドレンは、子どもを含む民間人が多数死傷したことを強く非難します。特に、子どもの殺傷、学校や病院への攻撃は、ジュネーブ条約(国際人道法)の明確な違反であり、当事者はその責任を問われるべきだと考えています。

すべての紛争当事者は、今回の衝突で、子どもたちの命を守るために、あらゆる努力を払わなければいけません。また、一般市民や、病院や学校といった生活に不可欠なインフラは、攻撃対象から明確に分けられなければなりません。

全ての紛争・武力衝突において、子どもたちは常に最も弱い立場に置かれます。空爆にとどまらず、小型兵器による攻撃のたびに、子どもたちは恐怖におびえ、その恐怖は結果として、子どもの将来に大きな負の影響を与えます。また、紛争の度に子どもたちは家を追われ、教育の機会を断たれます。軍事行動のつけを、子どもたちが支払うことになるのです。そして、こうした状況から子どもたちを守るためには、直ちに軍事行動をやめなければなりません。

セーブ・ザ・チルドレンは、現在パレスチナ・ガザ地区の子どもたちへの支援が停止していることを深く憂慮しています。この軍事行動を受け、パレスチナ・ガザ地区の子どもたちとその家族は、かつてないほど支援を必要としています。パレスチナ・ガザ地区に暮らす80%の子どもとその家族は、今回の空爆の前から、日々を生きるため、国際支援を必要としてきました。その支援を停止することは、すでに脆弱な状況に置かれた人たちのライフラインを無くしてしまうことであり、子どもたちに悲惨な結果をもたらすことが容易に想像できます。


【セーブ・ザ・チルドレンの活動】
私たちは、ガザ地区で繰り返されてきた空爆と、これまでの活動経験をもとに、今も影響を受ける子どもたちやその家族へ支援する準備を進めています。

特に、精神保健・心理社会的支援(こころのケア)の提供や、心身ともに影響を受けた子どもたちの保護サービスへの紹介など、子どもたちを守るための支援を最優先に準備しています。

また、学校が閉鎖されても子どもたちが学び続けられるための学習支援キットや、乳幼児ケアのためのキット、食料品、衛生用品、そのほか緊急・人道支援に必要な物品を中心に、武力衝突から逃れ避難を余儀なくされた子どもたちやその家族のためのシェルターも提供する準備を進めています。
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パレスチナ・ガザ地区の子どもたちの命と未来を守るための活動にご支援をお願いします。
ご寄付・活動の詳細はこちら <パレスチナ・ガザ地区での人道危機 緊急子ども支援(https://www.savechildren.or.jp/lp/palestine-gaza2023/)>

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