[2023年10月29日付]
ペットボトルの水4万5,000本を積んだセーブ・ザ・チルドレンのトラック1台が、10月29日に、ガザ地区（ガザ）に到着しました。ラファ検問所の通過を許可された数少ない支援トラックです。


（ガザのセーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体による飲料水の配布の様子。10月24日撮影）

また、近日中にも、同じように水4万5,000本を積んだ別のトラックの通過が許可されるかもしれません。セーブ・ザ・チルドレンの緊急支援物資を積んだ、これら2台のトラックは、10月16日からガザに支援を届けるために待機していました。

ガザの人たちの支援ニーズに対応するためには、あらゆる機会が重要です。しかし、私たちの支援物資を載せたトラックを含む、許可を得られた、限られた台数のトラックでは、膨大なニーズを満たすことはできません。国連によると 、ガザに暮らす200万人以上のニーズに対応するためには、支援物資を運ぶトラックが1日あたり約100台必要ですが、現状では、この必要台数を大きく下回っています。


（ガザのセーブ・ザ・チルドレンのパートナー団体による飲料水の配布の様子。10月24日撮影）

ガザで、水や食料、燃料、医療用品を入手するのは極めて難しい状況です。仮に追加のトラックが入ったとしても、燃料不足のために支援を配布するだけでも大きな課題があります。

セーブ・ザ・チルドレンのパレスチナ事務所長ジェイソン・リーは、次のように訴えます。
「ガザに届く支援は、一つひとつが重要ですが、現状では到底足りません。今回の衝突以前から、ここに暮らす80％の人たちは、日々の生活に必要な基本的ニーズを満たすために、すでに人道支援が必要でした。子どもたちやその家族は、食料、水、医療品、燃料、避難所、衛生用品を必要としています。今すぐ人道支援物資やスタッフが、ガザへ安全に通行できるようにしなければなりません。時間が経てば経つほど、多くの人の命が犠牲になります。」

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