【活動報告】2023年「冬休み 子どもの食 応援ボックス」を受け取った方々からの声を紹介します

セーブ・ザ・チルドレンは、経済的に困難な状況にある家庭を対象に、子どもたちの食の状況改善を目的として「子どもの食 応援ボックス」を夏休みと冬休み時期の年に2回、提供しています。


2023年「冬休み 子どもの食 応援ボックス」には、過去最多の6,743件の申し込みがあり、5,004世帯へ提供しました。応援ボックスを受け取った方々から多くの感想が寄せられたので、その一部をご紹介します。


※紹介した声や写真は了承を得て掲載しています。また、原文から一部を抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。加えて、個人が特定されないように写真は編集を加えています。かっこ()内は保護者の年代・性別、子どもの年代です。













寄せられた感想から、給食がなく年末年始を控えた冬休み期間中に、多くの世帯が生活に不安を抱えて食事の対応にも苦慮していること、文房具など学びに関わる用品を切り詰めて生活していること、クリスマスやお年玉もあきらめざるを得ない厳しい状況が改めて伝わってきました。


残念ながら、新型コロナウイルス感染症が広まった2020年に食の応援ボックスを開始した時からこのような状況は変わっていません。むしろ、物価上昇の影響もあり、ますます生活がひっ迫している様子や、周囲が華やかな雰囲気の中、不安な気持ちで過ごさざるを得ない声もあります。


今後も継続した支援活動の重要性を痛感するとともに、子どもや保護者が食事すら十分にとれない状況を、社会全体がさらに理解を深めていく必要があると感じています。


2023年12月22日に閣議決定された「こども大綱」では、貧困と格差の解消を図ることや、日々の食事に困るなど貧困による困難を子どもたちが強いられることがないような社会をつくることが明記されました。


貧困や格差の解消は子どもの権利実現のために不可欠です。


政府や自治体による子どもの貧困対策が加速するよう、セーブ・ザ・チルドレンは、今回の感想や申込時のアンケートを通じて把握できたことをもとに、引き続きすべての子どもたちの食を取り巻く環境整備や経済的支援の充実などを訴えていきます。


■【「子どもの食 応援ボックス」の活動について】  
セーブ・ザ・チルドレンが実施する日本国内における子どもの貧困問題解決事業の一環として、学校の長期休暇中に、子どもたちが経済的な不安なく安心して食事ができるようサポートすることを目的として実施しています。


今回は、9回目の実施です。この活動は、企業や個人を含め多くの皆さまからの資金、物品、人材などのご提供によって成り立っています。


セーブ・ザ・チルドレンは、「子どもの食 応援ボックス」以外にも、子どもの貧困問題解決に向けさまざまな取り組みを行っています。


活動の最新情報は、随時こちらのページ でお伝えしています。ぜひご覧ください。


(報告:国内事業部 子どもの貧困問題解決事業 鳥塚)
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