【インドネシア】環境保全団体WWFと連携プロジェクトを開始

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとセーブ・ザ・チルドレン・インドネシアは、世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)とWWFインドネシアと協力して、2023年12月から2025年4月までの約1年半にわたり、インドネシア・スマトラ島のリアウ州でパイロット事業「BASAMO」(地方語であるムラユ語で「一緒に」という意味)を展開します。

このプロジェクトでは、紙パルプやパーム油生産の影響で、森林減少が進む同地域において、持続可能な農業の促進に関わる子どもたちへの教育と保護支援の強化と、地域コミュニティのうち、特に小規模農家の生計向上を目指します。

プロジェクトは、パイロットとの位置づけで、活動の成果や調査活動から得られる知見、またオペレーション面における連携を通した学びを通じて、将来的なインドネシアにおけるパートナーシップ体制を一層強化し、戦略的なプロジェクト展開と成果の持続性を確保することを目標としています。

プロジェクトを実施するにあたり、2023年12月1日に、インドネシアの首都ジャカルタにあるWWFインドネシア事務所にて、連携協定書の署名式を実施しました。

 
写真上:12月1日署名式の様子


写真下:向かって左から本田隆史氏(WWFジャパン 公的セクター連携グループ長)、Kurwiany Ukar(セーブ・ザ・チルドレン・インドネシア  CEO代行)、Aditya Bayunanda氏(WWFインドネシア CEO)、豊田光明(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アジア地域マネージャー)

 


 



写真上:セーブ・ザ・チルドレン・インドネシアとWWFインドネシアのスタッフ
 
インドネシアで署名された連携協定書への署名は、日本でも行われました。2023年12月6日に、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長?井が署名し、12月8日にはWWFジャパン事務局長 東梅貞義氏が署名しました。

写真下:東京事務所で行った署名式の様子。左から:アジア地域マネージャーの豊田光明、事務局長 ?井明子、海外事業部長 藤井麻衣子 

 




写真下:本年12月8日にWWFジャパン事務所での「MoU署名式」の様子。向かって左から、WWFジャパン事務局長の東梅貞義氏、自然保護室・野生生物グループ長の西野亮子氏、公的セクター連携グループ長の本田隆史氏 


写真下:向かって左から、WWFジャパン自然保護室・野生生物グループ長の西野亮子氏、WWFジャパン事務局長の東梅貞義氏、WWFジャパン公的セクター連携グループ長の本田隆史氏



セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、「すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する『子どもの権利』が、実現されている世界」を目指して国内外で活動しています。一方で、WWFジャパンは、「人類が自然と調和して生きられる未来を築く」という使命を掲げて国内外で活動しています。

インドネシアにおける森林減少や自然環境の劣化の背景には、経済活動の拡大に伴う大規模な農園開発や森林資源の乱用、小規模農家による環境に対する悪影響のある農業、劣悪な労働環境や児童労働の横行、持続可能な開発のための教育不足、さらには自然災害の影響の増大といった、子どもたちの生活に直結する社会的な問題が複雑に絡み合っています。持続可能な生計と、子どもたちの健全な成長と権利の実現には、環境と社会開発の両面から、中長期的な視野をもって取り組むことが不可欠です。

こうした認識のもと、連携プロジェクトでは、セーブ・ザ・チルドレンとWWFが有する知見・技術・資金を結集し、補完関係を強化して、相乗効果を発揮することを目指します。

セーブ・ザ・チルドレンジャパンは、WWFジャパンおよびインドネシア、そしてセーブ・ザ・チルドレンインドネシアと連携し、地球規模の気候変動や環境課題に対する子どもに焦点を当てた取り組みを深化させ、推進していくことで、少しでも問題解決に寄与し、皆さまに選ばれ続ける子どもの支援団体としてより積極的に貢献できればと願っております。

引き続き、皆さまからのあたたかいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
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