【こどもひろば開設:能登半島地震 緊急子ども支援】

セーブ・ザ・チルドレンは17日、石川県七尾市内にある避難所となっている体育館で子どもたちが安心・安全に過ごすことができる空間「こどもひろば」を開設しました。

「こどもひろば」は、子どもたちが安心・安全に遊んだり、自分自身の時間を過ごしたりできる場です。子どもが難しい状況や問題を自分の力で対処していくサポートへもつながります。

この日、「こどもひろば」に参加した子どもたちは23人。準備は、子どもたちとスタッフが一緒に進めました。どんなことをして遊びたいかを一緒に考えました。「1じ~4じまで 遊びいっぱーい」と、シールや絵でいっぱいのポスターを子どもたちが作り、避難所内に貼り出しました。



午後1時。スタッフがこどもひろばの説明をして、遊びの時間が始まると、子どもたちは歓声を上げて走り回りました。

段ボールを何個もつなげて、大きな「列車」をつくり、運転手になって、「ぽっぽー」と言いながら回ったりしている子どもたちがいたり、ビニール袋を膨らませて、飛ばし合っている子どもたちもいました。

他にも、子どもたちは、絵を描いてカルタを作ったり、粘土で好きなものを作ったり、ボールを投げたり、ジェンガや輪投げをしたりして、思い思いの時間を過ごしていました。

活動の途中、緊急地震速報が鳴り、地震が起こりましたが、全員で1ヶ所に集まって身をかがめ、安全を確保しました。「また地震?」と驚いたり、「大丈夫かな」と少し不安そうな子どもたちもいましたが、地震がおさまった後に、お茶を飲んだり、遊びの再開を通して、少しずつリラックスしているようでした。



終了後、子どもたちは「今まで避難所でみんなで遊ぶことがなかったので楽しかった」、「久しぶりに会えていない友だちにも会えてうれしかった」、「またみんなと遊びたい」と、話していました。

子どもたちの様子を見守っていた保護者からも「子どももストレスがたまっていたようだったので、走り回ったりできていて良かった」、「久しぶりに子どもたちが思いっきり遊ぶ機会ができて、うれしい」と安心していたようでした。保護者の方同士で情報交換をしている様子もありました。また、いまは自宅に戻っているという親も、「子どももずっと家にいるのも飽きていたようで、ここで来て友だちと遊べたのが良かった」と、話していました。

避難生活が続く中で、子どもたちはさまざまなストレスを抱えていることもあります。セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、子どもたちへ必要な支援を届けるために活動を行っていきます。

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