「みんなと遊べたのが良かった」珠洲市でこどもひろば開催【能登半島地震 緊急子ども支援】

2月19日、セーブ・ザ・チルドレンは、石川県珠洲市の避難所になっている学校で、災害時の遊び場支援で連携している一般社団法人プレーワーカーズとともに「こどもひろば」を実施しました。約10人の子どもたちが参加しました。


「こどもひろば」は、子どもたちが安心・安全に遊んだり、自分自身の時間を過ごしたりできる場で、子どもが難しい状況や問題を自分の力で対処していくサポートへもつながります。

「こどもひろば」に集まった子どもたちは、それぞれが自分の好きなあそびに熱中していました。けん玉やドミノをしたり、工作をしたり、ボール遊びをしたり、過ごし方はさまざまです。


スタッフが準備した割りばしでつくる鉄砲を見た子どもが「これ作りたい!」と話し、実際に作ってみました。勢いよく輪ゴムが飛び出るのをみると、「すごい威力だ」と喜んでいました。また、ある子どもたちは、粘土を使って、ケーキやお寿司、果物などを作り、「これはなんでしょうか?」とクイズをして笑い合っていました。

紙を丸めてボールを作り、バスケットボールをする子どもたちもいました。バスケットボールのクラブに入っているという子どもは、部屋の中に設置された小型のゴールリングに、きれいなフォームでシュートを決めていました。


今は災害の影響で体育館が使えず、練習ができないと言っていました。また、学校は避難所になっており、校庭に仮設住宅が建設されているところもあります。子どもたちは室内という限られた空間を有効に活用しながら、セーブ・ザ・チルドレンのスタッフも交じり、白熱したゲームが繰り広げられました。

水を飲んだりして休憩をはさむと、後半は紙の筒でバットを作り、野球も始まりました。野球道具のボールもベースもすべて手作りです。子どもたちはあるものを使い、工夫をして楽しんでいました。

「こどもひろば」が終わると、子どもたちからは「みんなで遊べたのが良かった」、「もうちょっと遊びたい―」と、笑顔と感想がありました。

こどもひろばの案内をしてくれた先生からは「最初は恥ずかしがっていたり、めんどくさいって言っていた子も帰る時には『楽しかった』『また明日も来たい』と言って喜んでいました」と、話していました。

災害の影響を受けた子どもたちは、さまざまなストレスを抱えている中、そうした感情を表出したり、共有したりすることができないことがあります。

セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、子どもたちが安心・安全な環境の中で、自分の思いや感情を表現できる場をつくっていきます。
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