(公開日:2024.12.05)
【実施報告】子どもの権利条約フォーラム2024 in東京で分科会を開催しました
- アドボカシー
11月9日から10日に開催された子どもの権利条約フォーラム2024 in東京にて、セーブ・ザ・チルドレンは【ゲームやアクティビティをしながらみんなで考えよう!ー学校で子どもの権利を大切にすることー】をテーマに分科会を実施しました。
会場およびオンラインから18人(大人12人、子ども6人)が参加しました。
分科会の前半では工作やゲームを通して子どもの権利を楽しく学び、後半ではグループワークをしながら安心して話せる学校のあり方について考えました。
<前半>
セーブ・ザ・チルドレンのスタッフによる、「子どもの権利 かんたん解説」で子どもの権利条約についてみんなで学んだ後、会場とオンラインに分かれてプログラムを進行しました。
会場では『子どもの権利条約条文一覧』から自分が好きな権利や大切だと思う権利を選び、それにちなんだビーズのブレスレットを作りました。
参加者からは、
「36条の権利を選んだのは、災害とか戦争とかいろいろあるけれど、幸せをうばわれないことが大切だと思ったから。」(子ども参加者)
「(ブレスレットを)作ったり、みんなで笑ったりおしゃべりしながら楽しく権利のことを知れた!」 (子ども参加者)
「子どもも大人も交流しながら楽しく権利を学べた。地域のイベントでも実施してみたい。」(大人参加者)
といった声が聞かれ、楽しみながら子どもの権利について考え、学ぶ時間となりました。
<後半>
アクティビティ『安心して話せるって?』をベースにしたグループワークを行い、学校で安心して話すために大切なことについて考えました。子どもと大人が一緒のグループになり、大人は自分が子どもだった頃を思い出しながら、学校で安心して話せる人や場所、それはなぜなのかについて話し合いました。また、子どもたちからは、カウンセラーや相談室の設置など、現在学校で行われている安心して話すための仕組みについても共有がありました。
参加者からは、
「担任の先生には知られたくないのに、カウンセラーは担任を通してしか予約できない。安心して話すには、予約のシステムを変えるところから。」(子ども参加者)
「先生と生徒の関係がもっと対等であれたら。」(子ども参加者)
「子どもの声をしっかり聴きたくても、教員が多忙すぎて難しい現状もある。忙しい大人には、子どもは安心して話すことはできない。教員の働く環境の変化も必要。」(大人参加者)
「安心して話す、誰かに相談できるということは、大人にとっても難しい場合がある。安心して話し合いをするという背中を、大人が子どもたちに見せられていないのではないか。」(大人参加者)
といった発言があり、安心して話せる学校のあり方や必要な仕組みについて活発に話し合いが行われました。
写真:グループワークの様子
子どもたち自身、そして周囲の大人や社会が子どもの権利への理解を深めていくために、セーブ・ザ・チルドレンは今後も子どもの権利に関する啓発を続けていきます。
お問い合わせ先:
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
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