(公開日:2024.12.16)
やってみたいをかたちに!-子ども体験プログラム2024に参加した子どもたちの声-
- 日本/子どもの貧困問題解決
そのような声に応えるため2022年から、小学生から高校生世代の子どもたちを対象に「子ども体験プログラム」を実施しています。2024年も夏休み期間や週末にプログラムを実施しました。
対象は、食料品提供や給付金支給などで過去にセーブ・ザ・チルドレンの活動につながった世帯の子どもたちです。
2024年は4つのプログラムを実施し、小学校1年生から高校生世代まで84人の子どもたちと保護者24人が参加しました。今回はそれぞれのプログラムに参加した子どもたちや保護者の声*を中心にお届けします。
*子どもと保護者の声は、原文から一部を抜粋しています。
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作って知ろう!恐竜プラモデル教室(7月28日)
参加者:小学1年生から3年生とその保護者 計48人
工作教室の詳しい報告はこちら https://bit.ly/4d1JuZC
2023年に引き続き株式会社バンダイナムコホールディングスとともに開催した親子参加のプログラムです。恐竜クイズで盛り上がったあと、恐竜プラモデルを作成しました。スタッフの助けも借りながら親子で協力して組み立てていきました。組み立て後は皮膚の部分に塗装し、オリジナリティあふれる恐竜プラモデルたちの完成です!最後にプラモデルを組み立てた後に残るランナー(プラモデルの枠の部分)のリサイクル方法について説明を聞き、生まれ変わった「エコプラ」を参加者へのおみやげとしていただきました。
~子ども・保護者の声~
◆パズルみたいですごくたのしかったです。また来たいです。プラモデルだいすき。(小学1年生)
◆プラモデルを初めて作ったけど、かっこよくできて楽しかった。(小学3年生)
◆とても楽しそうにやっていて、夏休みの良い思い出ができた。遊びだけでなく、学ぶ要素もあり、よかったと思う。(保護者)
◆子どもと一緒にプラモデルを作って色ぬりまでできて楽しかったです。普段何かを一緒にする時間がなかなか取れないのでとても嬉しかったです。(保護者)
協力:株式会社バンダイナムコホールディングス
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森美術館で現代アートに触れてみよう!!六本木ヒルズの街ツアー&アート探検ツアー(8月3日)
参加者:中学1年生から3年生 計18人
六本木ヒルズの街ツアー&アート探検ツアーの詳しい報告はこちら https://bit.ly/3ACFlNG
六本木ヒルズの屋上庭園では都心のビルの屋上とは思えない田んぼやカエルがいる風景に子どもたちは驚いていました。
森美術館ではブラック・アーティスト(黒人芸術家)シアスター・ゲイツの個展をキュレーター(美術館などでアート作品の管理や展覧会づくりなどを行う専門家)の説明を受けながら思い思いの感性で楽しみました。
~子どもの声~
◆現代アートを学んで、作者の思いや作品の意味が分かった!(中学1年生)
◆普段は入れない所に入れて良かった。(中学2年生)
◆カエルがいて楽しかったです。同じ中学生の人と話せてとても良かったです。いつもでは見れないところを見せてもらいとてもワクワクしました。(中学3年生)
◆とても有意義な時間だったようです。アートも説明があってわかりやすかったと話していた。面白かった、行ってよかったと喜んでいた。(保護者)
協力: 森ビル株式会社、森美術館、鹿島建設株式会社
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夏休み☆自然とふれあう野外活動体験(8月21日)
参加者:小学4年生から6年生 計19人
野外活動体験の詳しい報告はこちら https://bit.ly/4eavCMX
子どもたちはキャンプ場についた瞬間から自然の空気を体いっぱいで感じていました。
川では水鉄砲で水をかけあって遊んだり、網で魚を捕まえたり、河原で石を積み上げたりいろいろな遊び方で楽しんでいました。そのほかにもたき火台での火おこしチャレンジ、河原での生き物探し、たき火で作ったお昼ご飯などキャンプ場での1日を満喫しました。
~子ども・保護者の声~
◆楽しかったから、楽しかった。カレーもおいしかった。(小学6年生)
◆楽しい1日でたくさんスタッフの友だちができてたのしかった。(小学4年生)
◆川あそびで一人のスタッフと水かけまくった!!(小学5年生)
◆子どもが帰って来た際の一言が「ママ、楽しかった!!ずっと楽しかった!!行って本当に良かった!!」と笑顔で言っていた顔が今も印象的に残っています。小学生最後の夏休みは素敵な夏休みを終える事が出来ました。(保護者)
協力:一般社団法人TOKYO PLAY
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いろんな仕事をのぞいちゃおう!職業フェア ※対面とオンラインの同時開催
参加者:中学3年生から高校生世代 計23人(対面16人、オンライン7人)
職業フェアの詳しい報告はこちら https://bit.ly/3BWhbya
子ども体験プログラム初の対面とオンラインの同時開催で実施し、全国から参加がありました。会場のIKEA港北店で4つの企業からそれぞれどんな仕事をしているかのプレゼンテーションがあり、対面・オンラインの双方からも質問が活発に出ました。
午後は「店舗・バックヤードツアー」、「家具の組み立てチャレンジ」を行いました。2つの体験を終えて子どもたちは少し疲れた様子を見せつつも充実した表情でした。
~子ども・保護者の声~
◆普段、お店に入るだけでは分からないことをたくさん知れた。IKEAの商品がサステナブルになるように考えられていて、自分で家具などを買うときになったら、ぜひ、買ってみたいと思った。(高校3年生)
◆将来の仕事について考えられたり、社内での取り組みに色々目標があり、体験した事でその取り組みがわかって行く事ができて楽しかった。(高校2年生)
◆zoomだったのでゆったり参加でき、緊張感なくできた。現場で参加したかった。(高校1年生・オンライン参加)
◆とても楽しそうでした。裏側の見学を色々と教えてくれました。(保護者)
協力:イケア・ジャパン株式会社、株式会社FPパートナー、ソニーグループ株式会社、株式会社リコー(五十音順)
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子ども体験プログラム2024は、子どもと保護者、108人が参加し、無事に終了しました。
2023年に引き続き、2024年も子どもたちの「やってみたい!」をいろいろなかたちで実現することができました。
子ども時代にまなびや体験の機会を得ることは、子どもたちにとって大切な権利の一つです。しかしながら、家庭の経済状況によってそうしたまなびや体験の機会を得にくい子どもたちがいるのが現状です。
こうした機会づくりを家庭のみの責任とするのではなく、子どもの権利として保障していくために、政府や自治体での議論がより一層、求められています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も定期的に体験プログラムを実施し、子どものまなびや体験の権利を保障できるよう活動を続けていきます。
セーブ・ザ・チルドレンでは子ども体験プログラム以外にも、子どもの貧困問題解決に向け、さまざまな取り組みを行っています。国内の活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひご覧ください。
(国内事業部 椎名)