セーブ・ザ・チルドレンは、子ども参加によるまちづくり"Speaking Out From Tohoku~子どもの参加でより良いまちに!~"の活動の一つとして、岩手県陸前高田市、山田町、宮城県石巻市にて「「子どもまちづくりクラブ」を開始し、小学4年生~高校生が各地域で週1回集まり、自分たちのまちをより良くするために活動しています。前回の宮城県石巻市での「子どもまちづくりクラブ」の活動紹介に続き、今回は岩手県山田町の子どもたちの活動の様子をお届けします!
■KYT■
山田町での「子どもまちづくりクラブ」は、2011年7月9日にスタート。当初集まった3人の子どもたちが、みんなで決めた合意形成の仕方に沿って、クラブの名称を決めました。その名も"けっぱれ 山田 Toekomst"。"けっぱれ"は山田町の方言で"がんばれ"、"Toekomst"はオランダ語で"未来"という意味です。これには山田町がオランダのザイスト市と友好都市提携をしていて交流があるため、クラブ名の中に山田とオランダの言葉を入れたいという子どもたちの思いがあります。頭文字を取って、通称"KYT"と呼んでいます。
子どもたちは週末部活動等で忙しいため、なかなかメンバーが増えず、ずっと3人で活動を続けてきましたが、8月の「子どもまちづくりリーダーツアー」や「第1回子どもまちづくりクラブ報告会」を経て、徐々に活動するメンバーも10名に増え、夢のまちプランをみんなで創り上げてきました。
■夢の山田町のアイディア■
活動の中で、子どもたちから山田町のまちづくりに関して、いろいろなアイディアが出てきました。
「花まりん(花畑等がある総合公園)を再開させて、人が集まれる観光地にしたい」「山田は漁業が盛んだから、海産物や海をみんなにPRしたい」等々、どれもみんなが故郷である山田町を好きなことが伝わってくるものばかりです。2011年10月15日の活動では、そうした豊富なアイディアの中から特に子どもたちが伝えたいというものを選び出し、それぞれに説明を加えました。こうして選んだアイディアは、地域の大人の方々からもコメントをもらい、他2地域の「子どもまちづくりクラブ」のアイディアと合わせて、冊子にまとめ、11月20日に実施する「東北子どもまちづくりサミット」にて、参加者に配布する予定です。
~活動後の子どもたちの声~
「山田の町づくりについて、具体的に考えることができた。次のKYTでも、町づくりについて、考えたいなと思った。」(中2・女子)
「画用紙にいろいろまとめて、描き終わった時には、やりきった気がした」(中2・女子)
「東北子どもまちづくりサミット」ではさらに具体化した夢プランを子どもたちが発表するので、みなさま、ぜひご参加ください。次回は岩手県陸前高田市での活動をお届けします。お楽しみに!
(遠野事務所/山田心健)