(公開日:2012.02.14)
「きれいで安心して遊べる公園がほしい」~石巻での公園づくり~(2012.02.14)
- 日本/東日本大震災/子どもの保護
石巻市では、多くの公園が津波の影響を受けました。
まち全体の復興が急がれるなか、子どもたちが遊び、学び、発達するための安全かつ保護的な環境は、今でも限られています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、ユニリーバ・ジャパン株式会社の「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」からご支援をいただき、子どもたちが安心して遊べる場所をつくる事業を進めています。
ユニリーバ製品の売り上げの一部により、石巻市など5箇所の公園と集会所を整備し、
約2,000人の子どもたちに安心・安全な遊び場を提供できる予定です。
石巻市内は4つの公園を整備し、子どもたちに遊び場を提供していきます。
まずは、津波で浸水後、ずっと瓦礫置き場になっていた鹿妻第5公園の整備から。整備工事に先立ち、地域のニーズに合った公園となるよう、子どもたちをはじめとする公園利用者を対象にアンケート調査を行いました。子ども551名・大人76名の合計672名の方々にご協力いただいたアンケート結果からは、
~ボール遊びができる広い場所がある
~プレイウォールや屋根付き休憩所がある
~きれいで安心して遊べる公園がある
これら3点が求められていることがわかりました。
アンケート結果をもとに、公園のデザインを最終化するにあたり、公園の利用者である子どもの声がより反映されるよう、また、地域の公園に親しみをもってもらえるよう、12月に公園デザイン案コンテストを実施しました。
石巻市立鹿妻小学校にご協力いただき、業者3社から提案されたアンケート結果や安心・安全面を踏まえたデザインに全校児童(343人)が1人1票を投じました。
僅差ではあったものの、No.3のデザインが選ばれました。子どもたちの選んだ理由には「お年よりもたのしく遊べるから(3年生)」「いろんな人(老人・小さい子)と交流できるから(4年生)」「子どもから大人まで楽しめるし大人の人が子どもを見守っていれるから(5年生)」といった、遊具単体を気に入ったというよりは、公園全体が成す意味を理解し投票していたことが伺えます。
鹿妻第5公園は、2012年3月以降、整備工事が始まります。随時みなさんにまたご報告致します。
(報告:仙台事務所 阿部)