(公開日:2012.03.02)
アフガニスタン 紛争と貧困下の子どもたちに教育を(2012.03.02)
- プレスルーム
~バーミヤン州において1億2,500万円規模の包括的教育支援を実施~
子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:上野昌也/理事・事務局長:渋谷弘延)は、2012年2月3日よりアフガニスタン バーミヤン州中央郡において、学校校舎の増築および教員能力強化研修を開始しました。また、子どもやその家族、地域住民等に対して保健教育を行うほか、4-6歳の幼児を対象とした就学前教育も実施しています。
アフガニスタンではタリバン政権崩壊後、今日までに就学者は約8倍も増加し、また、2010年には730万人に達した初等教育就学者のうち約4割が女子であるなど、同国の教育分野における状況はある一定の改善が見られます。しかしながら、就学していない学齢期の子どもは450万人に達するといわれており、就学率向上に対する阻害要因として学校整備の遅れや教室不足が挙げられています。本事業が実施されるバーミヤン州においても、学習施設の不足は顕著であり、就学率は全国平均の61%を下回る50%にとどまっています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは子どもの学習環境を包括的に改善することを目的として、バーミヤン州内の4校において教室増築を実施し、学習環境を整備します。また、保健教育を通じて保健衛生に関する基本的知識の普及を図るほか、就学前教育を実施し学校教育への適応力・思考力を育み、初等教育の就学率と定着率の向上を目指します。
【事業概要】
◆支援地: アフガニスタン バーミヤン州
◆実施期間: 2012年2月3日~2012年12月31日
◆予算規模: 約1億2,500万円(ジャパン・プラットフォームからの助成金)
◆主な内容: 教室増築、教員能力強化研修、子ども保健教育、就学前教育
◆対象人数:
~教室増築および教員能力強化研修:計4校(生徒2,518人および教員等127人)
~子ども保健教育:子ども800人および子どもボランティア120人
~就学前教育:幼児1,348人、保護者2,700人、ファシリテータ151人
【活動内容詳細】
活動~ 教室増築および教員研修
支援対象地域の4校の教室増築を行い、学習環境を整備します。また、衛生施設(トイレ、井戸、手洗い場)と塀を併設します。さらに、これらの学校の教員および活動~の子ども保健教育の対象校の教員等を対象に、暴力・体罰に頼らない指導に向けた教員能力強化研修を実施します。この研修を通して授業中に間違った答えをした子どもを強く詰問したり、体罰を加えたりといった従来の指導法から、子どもたちを励まし、彼らの自信を育くむ指導法への転換を図ります。
活動~ 子ども保健教育の実施
子ども保健教育グループを立ち上げ、Child to Childアプローチ(新しい知識を得た子どもが他の子どもたちに知識をリレーしていく方法)のもと、子どもおよびその家族、さらに地域住民に対して、栄養、緊急救命、手洗い、下痢処方等の保健衛生に関する基本的知識の普及を行います。
活動~ 就学前教育
幼児4-6歳を対象に就学前教育を行い、本の読み聞かせや歌、詩の暗誦、劇等を通じて子どもたちが社会性や思考力、新しい環境への適応力を身に付けていくことを目指します。また、子どもの保護者や集落で一定の影響力を持つ住民を対象にペアレンティング・スキル研修を実施します。研修では保護者らが就学前の子どもたちに必要なケアや集落全体として子どもたちにどのように接するのが望ましいかを話し合い、子どもたちの発育への地域社会の積極的な関与を強めることを目指します。
アフガニスタンではタリバン政権崩壊後、今日までに就学者は約8倍も増加し、また、2010年には730万人に達した初等教育就学者のうち約4割が女子であるなど、同国の教育分野における状況はある一定の改善が見られます。しかしながら、就学していない学齢期の子どもは450万人に達するといわれており、就学率向上に対する阻害要因として学校整備の遅れや教室不足が挙げられています。本事業が実施されるバーミヤン州においても、学習施設の不足は顕著であり、就学率は全国平均の61%を下回る50%にとどまっています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは子どもの学習環境を包括的に改善することを目的として、バーミヤン州内の4校において教室増築を実施し、学習環境を整備します。また、保健教育を通じて保健衛生に関する基本的知識の普及を図るほか、就学前教育を実施し学校教育への適応力・思考力を育み、初等教育の就学率と定着率の向上を目指します。
真剣に聞き入る児童たち。
アフガニスタン北部のマザリシャリフ州にあるこの学校では
暴力・体罰に頼らない教育が実践されている。
アフガニスタン北部のマザリシャリフ州にあるこの学校では
暴力・体罰に頼らない教育が実践されている。
【事業概要】
◆支援地: アフガニスタン バーミヤン州
◆実施期間: 2012年2月3日~2012年12月31日
◆予算規模: 約1億2,500万円(ジャパン・プラットフォームからの助成金)
◆主な内容: 教室増築、教員能力強化研修、子ども保健教育、就学前教育
◆対象人数:
~教室増築および教員能力強化研修:計4校(生徒2,518人および教員等127人)
~子ども保健教育:子ども800人および子どもボランティア120人
~就学前教育:幼児1,348人、保護者2,700人、ファシリテータ151人
【活動内容詳細】
活動~ 教室増築および教員研修
支援対象地域の4校の教室増築を行い、学習環境を整備します。また、衛生施設(トイレ、井戸、手洗い場)と塀を併設します。さらに、これらの学校の教員および活動~の子ども保健教育の対象校の教員等を対象に、暴力・体罰に頼らない指導に向けた教員能力強化研修を実施します。この研修を通して授業中に間違った答えをした子どもを強く詰問したり、体罰を加えたりといった従来の指導法から、子どもたちを励まし、彼らの自信を育くむ指導法への転換を図ります。
活動~ 子ども保健教育の実施
子ども保健教育グループを立ち上げ、Child to Childアプローチ(新しい知識を得た子どもが他の子どもたちに知識をリレーしていく方法)のもと、子どもおよびその家族、さらに地域住民に対して、栄養、緊急救命、手洗い、下痢処方等の保健衛生に関する基本的知識の普及を行います。
活動~ 就学前教育
幼児4-6歳を対象に就学前教育を行い、本の読み聞かせや歌、詩の暗誦、劇等を通じて子どもたちが社会性や思考力、新しい環境への適応力を身に付けていくことを目指します。また、子どもの保護者や集落で一定の影響力を持つ住民を対象にペアレンティング・スキル研修を実施します。研修では保護者らが就学前の子どもたちに必要なケアや集落全体として子どもたちにどのように接するのが望ましいかを話し合い、子どもたちの発育への地域社会の積極的な関与を強めることを目指します。