(公開日:2012.03.02)
子どもたちが復興庁に意見書を提出(2012.03.02)
- 日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
昨年12月には、「Hear Our Voice3~復興計画に関する聞き取り調査~」の一環として、子どもまちづくりクラブのメンバーが宮城県石巻市、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県、岩手県 に意見書を提出した様子をお伝えしました。今回は「Hear Our Voice4~国の復興に望むこと~」 の一環として、メンバーが2月25日、2月10日に発足したばかりの復興庁を訪問した様子をSpeaking Outチャンネル の動画と一緒にお届けします。
*一連の意見書提出は、復興計画の策定プロセスにおいて、子どもたちの意見表明や参加の機会を提供するといった目的で行いました。
■自分たちの想いを伝えたい!3地域合同での意見書作成■
意見書に記載する内容は、3地域の子どもまちづくりクラブメンバーが各地域で話し合った後、Webカメラ等でつなぎ、合同で検討しました。
3地域から共通して出てきた意見は、「子どもの意見をもっと聞いてほしい」ということ。被災地だけでなく、多くの場所で子どもたちが意見を言うことで、大人と子ども両方の意見が入ったより良いまちになるのではないかと、提案をまとめました。国に地域の声を届けようと、先生、同級生や近所に住む人から意見を聞いてくる メンバーもいて、子どもたちの並々ならぬ熱意が伝わってきました。
■質問がどんどんと出てきた、意見書提出式■
意見書提出式には、メンバーを代表して、各地域から小学6年生男子2名、中学2年生女子3名、中学3年生女子1名の計6名が参加し、平野復興大臣、津川大臣政務官、郡大臣政務官に直接意見書 を手渡しました。
・3地域合同で作成した意見書はこちら
・陸前高田メンバーからの意見書はこちら
平野復興大臣、津川大臣政務官、郡大臣政務官と子どもまちづくりクラブメンバー、SCJスタッフで記念撮影
当日の様子(動画)
質疑応答ではメンバーから次々と手が挙がり、予定時間を延長するほど盛り上がりました。
「復興を早く進めてほしい」「鉄道はいつできるのか」といった、メンバーが普段不安に思っていることや、「自分たちの提言をどのように取り入れるのか」「5月5日の東北子どもまちづくりサミット で意見を発表するので来てください」など、自分たちの意見をきちんと取り入れて欲しい、この日だけでなくこれからもずっと意見を聞くようにしてほしい、という想いを伝えました。
■他地域メンバーとの結束も強まった、東京ツアー■
意見書提出後、メンバーは首都圏でまちづくりに取り組んでいる同世代と交流したり、中高生専用の児童センターを見にいくなど、今後の活動の参考にと精力的に動き回りました。あまり会うことのない他地域のメンバーとも、共に意見書を提出に行き2日間過ごすことで、結束が強まったようで、別れ際には姿が見えなくなるまでお互いに手を振り続け、名残惜しそうでした。
■これからも、子どもの意見を■
意見表明をした後の子どもたちは、「子どもだから、ということなく大人と同じように接してくれて嬉しかった」「この活動を通して、自分の意見を伝えられる!と感じて、もっと自分の意見を出していきたいと思った。」と声をあげています。
私たちセーブ・ザ・チルドレンは、今後も子どもたちにSpeak Out、声をあげ、参加できる場所や機会を提供できるよう活動していきます。5月5日には東京にて「第2回東北子どもまちづくりサミット~みんなが愛せるまち~」 を開催しますので、ぜひご参加ください。
(報告:仙台事務所/中村悠)