(公開日:2012.04.01)
10年後の自分、まち、東北~未来新聞~Vol.1 (2012.04.01)
- 日本/東日本大震災/子どもにやさしい地域づくり
「ノーベル復興賞誕生 東北連合体受賞」
「防災メモリアルパーク 来場者ついに1億人突破」
いま、日本全国で号外新聞が配られています。
これは実は、「Hear Our Voice5~未来新聞プロジェクト~」の一環として子どもまちづくりクラブ のメンバーがつくった新聞です。これまで子どもまちづくりクラブでは「夢のまちプラン」を考えてきました が、それが実現化した10年後、自分たちやまちや東北はどうなっているのか?ということを思い描きました。
夢は見るものではなく、実現するもの。詳細まで描くことができればそれは現実となると言われます。それをたくさんの方に届け、サポートしてもらえればさらに夢のまちが実現に近づくのではないかと、新聞をつくりました。今回はその作成の様子をご紹介いたします。
■難しいけど、楽しい!10年後の未来を想像したアイディア出し■
まずメンバーは岩手県山田町・陸前高田市、宮城県石巻市の各地域でアンケートや取材をしました。その結果を取り入れながら、記事になるアイディアを出し合いました。メンバーからは次々に意見が出てきましたが、「子どもの絵ランプが全部の仮設(住宅)につくられる!」など、10年後のことを想像するのはなかなか難しいようでしたが、「10年後も仮設住宅があるのかな?」などとスタッフが問いかけ、サポートをしながら作成していきました。
アイディアだし
レイアウトを検討
■完成に向けて、原稿をブラッシュアップ■
だいたいの原稿ができあがった後には、さらに読みやすくするために毎日新聞の記者の方々が協力をして下さいました。「一度出た団体名は次から省略した方がいい」「月をまたぐ日付は、月日両方書いた方が分かりやすい」と、プロならではのアドバイス。特にタイトルを考えるのは難しかったようでした。その中でも記者が現実的に考えて“ノーベル復興賞有力”というタイトルを提案したところ、メンバー全員がインパクトを考えて「“ノーベル復興賞受賞”がいい!」と自分たちの考えを主張する場面もありました、なかなか大変だった記事作成でしたが、メンバーの思いのつまった新聞が完成しました。
原稿編集のようす
未来新聞はこちらからご覧ください
このように、毎日新聞社の技術・制作協力をうけながら、「子どもまちづくりクラブ」のメンバーが自分たちの意見や思いを大切にしてつくった未来新聞は、本日、2012年4月1日(日)全国14ヶ所で配布されています。配布の様子は、後日、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンHPおよびYouTubeに開設したSpeaking Outチャンネルでお伝えいたしますので、ぜひご覧ください。
(報告:仙台事務所/中村悠)