ハイチ地震:地震から3カ月、首都からの移住を支援(2010.04.13)

1月12日に大地震が発生してから3カ月が経過しました。セーブ・ザ・チルドレン(以下、SC)では、ハイチ政府の政策によって、危険な避難キャンプ地から移動する被災者を支援しています。

今週初め、約43,000人が避難しているペチョンビル・クラブ(元ゴルフ場)のキャンプから、5,000人がコライユの北部への移住を開始します。キャンプ内の多くの家族は、洪水や土砂崩れの危険がある土地に住んでおり、また、頻繁に降る雨によって仮設住居は水浸しになったり、ひどい場合は流されてしまうこともあります。人が密集し過ぎているうえに、天候の悪化によって、子どもたちの健康と生活は大きな脅威に直面しています。
大群衆の移動や、慣れ親しんだ土地から離れることは決して最良の案ではありません。しかし、彼らがこのままの状態に居続けた場合に直面するであろう危険はあまりに大き過ぎるため、今回の移住を緊急処置と考え、ハイチ政府と国連、他支援団体と協働しています。SCは、移動中に家族が離れ離れにならないように、そして健康でいられるように支援し、また、チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS*)を設けて子どもたちに日常生活と教育を提供することを中心に支援を行います。
SCは、ハイチで30年以上活動してきた経験を活かし、子どもたちと女性のリスクを最小限に抑え、この移動が円滑に行なわれるよう活動を展開していきます。

*CFS:避難場所やキャンプで暮らす子どもたちを保護し、安心して遊べる場所を提供すると同時に、
震災で受けた経験による心のケアをする場所。

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(C)Lee Celano/Getty Images for Save the Children

 【SCのこれまでの支援】
ハイチ緊急支援活動に対し、日本の皆さまからの約3,300万円を含め、世界全体で、約57億円のご寄付をいただきました(3月末現在)。これまでに、ハイチの被災者55万人に対して以下の支援を実施しています。

●食糧  :250,000人以上に配給。食糧セットの内容は、米、豆、塩、食用油など。
●シェルター・生活必需品  :7,500世帯以上にビニールシートなど避難生活に必要な資材、衛生用品、
その他の生活必需品を配布。
●保健・栄養  :巡回診療チームが23,000人以上の患者を診察。16張りの授乳用ベビーテントを設置。
●水・衛生  :221,000人に飲み水など生活用水を支給。設置した仮設トイレ560基、水浴び場349ヶ所、
手洗い場101ヶ所。
●子どもの保護  :35ヶ所にチャイルド・フレンドリー・スペースを設置。他、家族の再統合の支援。
●教育  :ハイチ教育省をサポート。倒壊した学校の調査を実施。仮設学習スペース設置と学用品の
配布など。
●生計支援  :地域復興に向けた被災者へ仕事を提供。2,500人が瓦れきの撤去作業、雨水の排水路整備
などに参加。

 

これまでのハイチ支援はこちら

 


 



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