東北地方太平洋沖地震【第6報】「こどもひろば」宮城県内に4か所設置(2011.03.22)
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下SCJ)は、3月16日より東北地方太平洋沖地震と津波の被災地である、仙台市若林区に二つ目を開設し、近日中に石巻市内にさらに2つの「こどもひろば」を開設する予定です。
「こどもひろば」は災害や紛争などで被災した子どもたちに安全で安心な場所を提供し、同世代の子どもたちとの遊びを通して、子どもが被災前の日常の生活を取り戻すことを目的としており、セーブ・ザ・チルドレンでは世界中で展開している実績と知見があります。
被災地のニーズ調査をしている中で、限られたスペースに多くの人たちがいる避難所では、子どもが遊ぶ十分なスペースを確保できなかったり、ボランティアスタッフの手がまわらないことから、子どもたちのケアを懸念しているという声が上がってきました。また、子どもたちは、避難所の狭いスペースで遊んでいるものの、「トランプはもう飽きた」「すべり台がほしい!」など、遊びそのものよりも、友だちと触れ合ったり、体を動かすことを求めているようです。親たちにとっては、子どもたちが安全に遊べる場所ができれば、生活再建のため避難所を離れることができる助けにもなる、など避難生活の中で「こどもひろば」が子どもと大人によって有効な支援であることを実感しています。
今後は、震災直後から、10日後、1ヶ月後と時間の経過とともにそのニーズが変化する避難所の環境に考慮しながら、子どもひろばの拡大を行っていきます。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「こどもひろば」概要 *3月22日時点
◆計4か所 ()は避難者人数
・仙台市若林区七郷小学校(700人)
・仙台市若林区六郷小学校(100人)
・石巻市成田字小塚裏畑石巻市河北総合センター(500人)
・石巻市鹿妻北鹿妻小学校(1,500人)
◆設置場所:避難場所となっている学校の教室、空きスペースなどに、フロアマットを敷きつめてスペースを確保したり、安全な屋外スペースにテント設営します。
◆子どもの人数:10人〜40人 1日延べ人数平均
◆担当するスタッフ:研修を受けたボランティア
◆開設時間:午前10:00〜11:30、午後14:00〜16:00
◆遊びの種類:折り紙、工作、お絵かき、粘土、ボール遊び、読み聞かせ、など