キリンSCJ「絆」奨学金を設立し、10月31日(月)から給付を開始(2011.10.31)

〜 地域産業復興の一翼を担う、農業高校や農業科の高校生対象 〜

子どもたちのための国際NGO、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長: 上野昌也/理事・事務局長:渋谷弘延、以下SCJ)は、キリングループの協力により、返還不要の奨学金「キリンSCJ「絆」奨学金」を設立しました。

「キリンSCJ「絆」奨学金」給付者の募集は、岩手・宮城・福島県内の県立農業高校などに在籍する経済的援助を必要とする高校生を対象に行い、10月31日(月)から給付が開始されます。
「キリンSCJ「絆」奨学金」の設立は、「子どもの笑顔づくり支援」としてキリングループのキリンビバレッジ社が中心となって取り進め、11月10日(木)には、奨学金を給付する高校生が在籍する高校のひとつである宮城県農業高校にて、キリンビバレッジ社大谷美治東北地区本部長とセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン横山英子理事の出席のもと、贈呈式を行う予定です。

キリングループは、東日本大震災復興支援にグループをあげて継続的に取り組むべく、3 年間で約60 億円を拠出することを決め、復興支援活動を「復興応援 キリン絆プロジェクト」として、グループ各社が一体となって支援活動を進めています。
「復興応援 キリン絆プロジェクト」では、「絆を育む」をテーマに「地域食産業の復興支援」、「子どもの笑顔づくり支援」、「心と体の元気サポート」の3つの幹で活動を実施しています。今回、3 つの幹のひとつである「子どもの笑顔づくり支援」の活動の一環としてSCJにご支援いただき、返還不要の奨学金「キリンSCJ「絆」奨学金」が設立されました。

甚大な被害をもたらした東日本大震災は、地元の農業にも大きな打撃を与えただけでなく、将来農業を志す高校生たちの教育環境へも深刻な困難をもたらしました。
このような状況のなか、「キリンSCJ「絆」奨学金」の設立は、長期的な復興へ向けて生徒たちが学びという基本的な権利を享受すること、そして豊かな農産物で全国を支えてきた東北地方の地域の絆が守られ、これまで東北地方に受け継がれてきた豊かな農業を未来へつなげていく期待が込められています。

キリン絆.JPGのサムネール画像■ キリンSCJ「絆」奨学金 概要
1.奨学金名 キリンSCJ「絆」奨学金
2.対象者 岩手、宮城、福島県内の県立高校で農業を学び、経済的援助を必要とし、且つ将来農業に従事していく意志を持つ高校生
3.対象人数 年間最大600名
4.期間・金額 2011年10月から2014年3月までの高校在学期間に、月額3万円を支給(返還は不要。毎年年度末に継続受給の審査あり)
5.総額 3年間で5.4億円を予定
6.募集 対象高校を通じて、各対象者の被災地の被災状況を考慮して募集。 
次年度の募集は、対象高校を通じて2012年3〜4月に予定。


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