【EVERY ONE】子どもの生存への投資が人口増加を抑制 〜世界人口が70億人を突破〜
10月31日、世界が70億人目の誕生を迎えました。これにあたり、子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、家族計画や女性の教育に加え、子どもの生存に投資することが人口増加の抑制につながると発表しました。
セーブ・ザ・チルドレンの政策・アドボカシー局長であるBrendan Coxは次のように述べています。
「世界の人口問題を手遅れになる前に解決することは喫緊の課題です。しかし、予防・治療が可能な病気で多くの子どもたちが亡くなっている最貧国の現状において、親たちが子どもを亡くすことを心配し、より多くの子どもを持つことは、決して責められることではありません。」
世界では毎日2万人以上の子どもたちが下痢や肺炎などの簡単に予防・治療ができる病気で命を落としています。とりわけインドでは毎日約5,000におよぶ5歳未満の子どもたちが亡くなっており、これは世界の子どもの死亡数の4分の1を占めています。
このような状況の中、セーブ・ザ・チルドレンは世界のリーダーたちに対し、最貧国の保健医療、教育、そして家族計画に早急に投資するよう求めています。現在、最貧国の一つであるチャドでは、一人の女性が一生の間に産む子どもの数は平均6人です。同様の統計が1982年当時のボツワナでも見受けられていましたが、保健医療に対して長期的に投資を行った結果、過去10年間で子どもの死亡率が半減し、それに伴い女性が生む子どもの数が平均3人にまで減少しました。
Brendan Coxは、「子どもの死亡率を削減することで、親たちが子どもの生存を確信できるようになり、その結果より少数の子どもを持つようになることがセーブ・ザ・チルドレンの最新の報告書でも発表されています。子どもたちが命を落とさないようにすることは道徳的に必要なことであると同時に、人口抑制にも最も効果的な方法なのです。」と語ります。
毎年世界では約750万人の子どもたちが5歳の誕生日を迎える前に亡くなっています。その多くが世界の最貧国で日々生きるための困難に直面しながら短い人生を終えています。これらの国々では感染症が蔓延し、多くの人々が医者やヘルスワーカーに診てもらうことさえできません。
その一方で、子どもの生存に関する状況は進展を遂げており、新生児が5歳の誕生日を迎えることができる可能性は歴史上、今が一番大きいのです。1987年、人口が50億人に達した当時、9人に1人の子どもが5歳の誕生日を迎えることなく亡くなっていました。しかし、現在は16人に1人の割合にまで減少しています。
セーブ・ザ・チルドレンは引き続き、子どもたちの命を守るための重要かつ発展的な投資を呼びかけていきます。
ネパールのケトラニ君。呼吸停止で生まれたが医療従事者の
適切な処理により、一命を取り留めた。今も元気に成長中。
(c) Save the Children
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