【ベトナム洪水支援】メコンデルタ地域で緊急支援を開始〜アンザン省・ドンタップ省の8自治体で6,800世帯に食料と衛生キットを配布〜
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、ベトナム洪水被害への緊急支援として、2011年12月よりベトナムのアンザン省およびドンタップ省内の8自治体において食料セット、衛生キット、および水のろ過機の配布を開始します。
ベトナムでは今年9月末の集中豪雨により、メコンデルタ地域での水量が2003年以降最高水位に達し、同地域付近では家屋や農地の浸水が発生しています。特にアンザン省およびドンタップ省における被害は深刻で、45万人以上が被災し、今なお数千世帯がテントでの避難生活を余儀なくされています。被災者の多くが食料を備蓄しておらず、一日2食に減食せざるを得ない状況が続いています。また、洪水がもたらした水が未だに滞留し、生活用水が汚染されており、清潔な水へのアクセス整備は喫緊の課題となっています。とりわけ子どもや妊産婦は栄養偏重や不衛生な水による影響を受けやすく、重点的な支援が求められています。
このような状況の中、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはジャパン・プラットフォーム(JPF)より約1,450万円の助成を受けて、洪水被害への緊急支援として子どもや妊産婦がいる6,800世帯を対象に、ビタミンAやヨウ素など、乳幼児の成長に不可欠な栄養素を含んだ食料セットを配布するほか、水のろ過機や衛生キットを配布します。衛生キットの配布時に、啓発キットを併せて支給し、衛生に関する知識の普及を図ります。
本支援により、洪水の被害を受けた家庭が多様な栄養価を含んだ食料や清潔な水にアクセスできるようになります。また、衛生に関する知識の啓発により、地域住民の衛生に対する意識変革および行動変容が期待されています。
<事業概要>
◆支援地: ベトナム アンザン省およびドンタップ省
◆実施期間: 2011年11月1日〜2012年1月31日
◆予算規模: 約1,450万円(ジャパン・プラットフォームからの助成金)
◆対象人数: 食料セット配布:2,000世帯、水のろ過機および衛生キットの配布:4,800世帯
◆主な内容: 食料セット、衛生キットおよび水のろ過機の配布
【活動内容詳細】
活動1 食料セットの配布
乳幼児、子どもおよび妊産婦がいる家庭2,000世帯を対象に、以下の食料セットを配布します。
- ビタミンA入り調理油
- 鉄分入りヌックマム
- 乾燥ピーナッツ
- 干し魚
- ヨード入り調味料
活動2 衛生キットおよび水のろ過機の配布
乳幼児、子ども、妊産婦、障害者がいる家庭、および収入源が断たれた家庭合計4,800世帯を対象に、水のろ過機および以下の衛生セットを配布します。水のろ過機については教育機関(小学校と幼稚園)にも配布予定です。
- 歯ブラシ(大人用/子ども用)
- 歯磨き粉(大人用/子ども用)
- 石鹸
- 洗剤
- シャンプー
- 爪切り
- 櫛
- 生理用ナプキン
- タオル
写真提供: Save the Children