国際女性の日〜女性のヘルスワーカー育成で、女性と子どもの命を救い、女性の活躍の場を!〜(2011.03.08) 

セーブ・ザ・チルドレンは、3月8日国際女性の日の今日、改めて女性のヘルスワーカーを育成することの重要性を訴えます。

女性の日.JPGのサムネール画像(c)Rachel Palmer/Save the Children
世界では毎年、およそ35万人のが妊娠中または出産時に命を落とし、810万人の子どもが5歳の誕生日を迎えることなく亡くなっています。セーブ・ザ・チルドレンは、より多くの女性のコミュニティ・ヘルスワーカーを育成し、彼女たちが地域医療の重要な役割を担うことができるようになれば、この数字を劇的に減らすことができると確信し、グローバルキャンペーン「EVERY ONE〜5歳の誕生日を子どもたちに〜」では、コミュニティ・ヘルスワーカーの育成を重視しています。

バングラディシュでの調査によると、高度な教育を受けていなくても6週間の実地訓練を受けた女性のコミュニティ・ヘルスワーカーが、新生児死亡数を1/3に削減することに貢献しました。乳幼児死亡率が順調に下がっているネパールでは、5万人以上の女性のコミュニティ・ヘルスワーカーを育成し、地方に派遣したことにより、妊産婦と子どもの死亡数が劇的に削減されています。コミュニティ・ヘルスワーカーは、2,3年の学校教育しか受けていなくても数週間の研修を受けることにより、出産時の助言や介助、一般的な子どもの病気の診断、治療をすることができ、さらに重症の場合は専門技術を持つ看護婦や医者への照会を行うこともできます。

女性のコミュニティ・ヘルスワーカーは、医療が最も必要とされている自身の村において、知識や必須医薬品や医療ケアを彼女の友人や隣人に提供することができます。さらに、女性たち自身のエンパワメントにより、地域の保健の強力な促進役となります。女性のコミュニティ・ヘルスワーカーは、まさに村のヒーローなのです。

2000年、世界のリーダーたちは2015年までの妊産婦と乳幼児の劇的な死亡率削減を約束しました。保健分野への早急な拠出増加が求められているにもかかわらず、経済危機以降、保健分野への各国の支援は後まわしまたは削減され、そのもっとも深刻な影響を受けているのが女性や女児となります。
セーブ・ザ・チルドレンのEVERY ONEキャンペーンは、何百万人もの命を救うために、世界中で350万人の深刻な保健人材の不足を埋めるよう各国政府に訴えます。

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