東北地方太平洋沖地震 【第3報】声にならない子どもたちの心の声を聞いて(2011.03.14)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの緊急支援チームは13日、千葉県旭市に現地調査に入りました。

避難所で会った子どもたちの声をお伝えします。
◆福祉センターに避難していた兄弟(小2・中3)
 弟: こんなに大きな地震は生まれて初めてだったからびっくりした。
 兄: 地震が起こったとき、授業中だったこと意外思い出せない、、、。
避難所は友達がいるから楽しいと答える弟の一方で、兄は非常に疲れた表情で、避難所は人が多くて混乱している、家が全壊してしまったので、どうなってしまうのか非常に不安を感じている、と今後の生計について心配していました。

◆小学校に避難していた姉妹(小6・中2)
  妹: 地震が起こる前、海へ行こうとしてたけど、友達の家に遊びに行くことにした。
     おじいちゃんは私が海にいると思って助けに行ってしまったのですごく心配した。
   (その後、再会できたそうです)地震後の避難所ではぐっすり眠れた。
姉: 地震が起こった時は、部活をしている生徒と教室にいる生徒がいたが、自分は教室にいた
ので、グランドに避難した。疲れているのに眠れない。
 彼女たちその後も、津波と余震警報で家に変えったり避難所に戻ったりを繰り返しています。
 

旭市は、人口約7万人のうち18歳未満の子どもが約1万おり、現在約1500人が小学校や公民間での避難生活を余儀なくされています。旭市役所によると、来週火曜日から学校が再開を予定しており、避難民は避難場所の移動を始めています。初動調査では、子どもたちは、水、清潔なトイレを求めており、お風呂に入りたい、たくさん人がいて落ち着かない、など慣れない避難所生活に困惑している様子でした。

 年齢や性別、置かれている環境によって、子どもたちの心の状態は違います。また、おとなたちが混乱した状況の中で、子どもたちは言いたいことを言えない現状もあります。こうした表面化しない子どもたちの声に留意しながら、丁寧に子どもたちの声(心)に耳を傾けることを最優先に調査を行っています。

そして、こうした子どもたちの声を、ぜひ正しく報道していただきたいと願っています。


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