「藤原紀香さんへ。」〜マルズィアからのメッセージ
2010年5月、女優の藤原紀香さんによる藤原紀香基金で支援を行っていた村の一つ、バーミヤン州中央郡シバトゥ村の子どもたちと、SCJスタッフが再会を果たすことが出来ました。
この村には2002年藤原紀香さんご自身が訪れ、村に数日間滞在されました。当時8歳だったマルズィアは、今でも藤原さんのことをしっかり覚えていました。
「紀香さんはどうして来ないの?」とがっかりしたように聞きます。
マルズィア(左)と村の子どもたち。皆藤原さんを覚えている。
「たくさん一緒に遊んだわ。とても楽しかった。どうして紀香さんは来ないの?」
現在マルズィアは、絨毯(じゅうたん)織りをして家計を助けています。彼女と藤原さんを慕う子どもたちから、藤原さんに宛てた手紙とお土産を託されました。
紀香さんへの手紙を書くマルズィア。
絨毯織りと家事の合間に村の識字教室に通い、文字を一生懸命覚えた。
書きあげた手紙(ダリ語)。「紀香さん、アフガニスタンにいらして下さい」
マルズィアたちから藤原さんへのお土産。手縫いの刺繍のハンカチやスカーフ
手紙には、マルズィアの藤原さんの再訪を願う思いが込められていました(以下手紙の日本語訳)。
こんにちは。
温かな太陽の光とともに
雪の色
春の緑とともに
私たちの心に希望を与えてくれるあなたに
友情とやさしさを与えてくれるあなたに
私たちの心臓の鼓動に意味を与えてくれたあなたに
私たちの尽きない夢を現実に変えてくれたあなたに
こんにちは。
一番美しい祈りとともに、
あなたに伝えたい。
あなたが大好きです。
(中略)
心からあなたの健康とご多幸をお祈りします。
いつもあなたが来てくれれば、と願っています。
どうぞアフガニスタンにいらして下さい。
マルズィアより
シバトュ村の子どもたち