お芝居で啓蒙(2007.03.15)

【アフガニスタンから子どもたちの声が届きました】

【教育啓蒙のお芝居をみた子どもたち】
教育啓蒙のお芝居をみた子どもたち子どもたちの小学校就学率を高めることを目的として、バーミヤン中央郡およびサイガン郡において、地域の子どもや親たちを対象に、演劇による教育啓発公演を実施してきました。「学校へ行こう」「楽しく学ぼう」といったテーマで計45回の公演をし、その結果、不登校だった生徒のうち約3割が学校に戻りました。


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【演劇をみた子どもたちの声を紹介します。】
同じ識字教室に通うふたり。ムハマディン(左)とムハマドヨシンカシュクケル村・ムハマディン 13歳:
「僕は村の識字教室に通ってるんだ。SCJの演劇を観て、読み書きは自分のためだけじゃなくて、アフガニスタンのためにも大切なんだと気づいたよ。将来、裁判官になって、この国のために貢献したいな。今の目標は識字教室を卒業して、近所の小学校4年に編入すること」

カシュクケル村・ムハマドヨシン 9歳:
「初めて演劇を観たんだ。演劇の中で、字の読めない人が病気にかかってしまい、どの薬を飲めば良いのか迷っていた場面を覚えている。読み書きがとても大切だということがわかったよ」

【識字教室に参加する子どもたち】
識字教室に参加する子どもたちアフガニスタンでは、入学時期を逃した子どもたちは学校教育の機会を失うことになります。また僻地に住む子どもたちも多く、学校が遠いために通えないという問題もあります。SCJではそういった子どもたちのために識字教室を開催し、修了後には、公立小学校へ編入することも目指しています。識字教室で読み書きや計算の基礎を学んでいる子どもたちの声をきいてみてください。


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【どうして識字教室に通おうと思ったの?】

エルガナ村・少女 11歳:
「将来、お医者さんになってアフガニスタンの病気の人たちを助けたいの。そのためには読み書きができないとダメでしょ。だからここに通いたいって思ったの」

デラソン村・少年 16歳:
「小学2年生の時、病気にかかって学校を退学したんだ。父さんは8年前に亡くなったから、それ以来ぼくが毎日働いて母さんや弟の面倒をみてる。ぼくはもう16歳。小学校に編入するのは恥ずかしいよ。でも読み書きをもう一度勉強したくってここに通おうと決めたんだ。」

【識字教室の2時間はどんな時間?】
ガウパリダ村・女性 23歳:
「家事や家畜の世話が私の大切な日課。料理や掃除、洗濯に加えて、3歳の息子の世話、夕方には牛の世話もしてるわ。そんな毎日だから昼食後に識字教室に行くのがとても楽しみなの。2時間の学習時間だけど、授業の後も教室に残って勉強するときもあるわ。イランにいる両親や親戚に自分で手紙を書けるようになりたいの」

デラソン村・少年 15歳:
「教室での2時間は楽しいよ。ぼくは朝も夕も働きっぱなしだから。昨日は6時間も畑で農作業や家畜の世話をしていたんだ。でも、宿題もきちんとやってアルファベットを書けるようになってみせるよ」


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