チリ地震 発生から1カ月 チャイルド・フレンドリー・スペースを開設(2010.03.31)
チリを襲った地震から1カ月以上が経過しました。
今回の地震による被害は、被災者200万人、死者500人、家屋の倒壊80万戸に上るといわれています。家を失った子どもたちとその家族は、未だにテント生活や他人の家に身を置くことを余儀なくされており、約60万人の子どもたちが学校の倒壊や損壊により、教育の機会が奪われたままです。
震災は、チリの人たちの家や仕事、そして生活を奪いました。子どもたちはいつもの学校生活も送れなくなり、日常生活の感覚を失っています。セーブ・ザ・チルドレンは、校舎を地震以前の状態に戻すために、カウケネス州の地域住民と政府関係機関を援助していますが、被害の大きさから、建物の復旧には数カ月かかると見込んでいます。
現在セーブ・ザ・チルドレンは、チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)で子どもたちをケアするボランティアの研修を行っています。CFSは、被災した子どもたちが安心して遊べ、震災前の日常を取り戻す場として、今週から、カウケネス州にひとつめを開設、今後数を増やしていく予定です。
支援活動を行うなかで、私たちは多くの涙を見てきました。子どもたちは、住みなれた家がなくなったり、両親が取り乱している姿を見て、大きな衝撃を受けています。こうした子どもたちの心のケアをすることが、セーブ・ザ・チルドレンの活動の最優先課題です。
セーブ・ザ・チルドレンは、地震直後に現地調査を行うとともに、既に緊急支援を開始していますが、引き続きチリ政府と協働し、シェルター、水、衛生キットを被災した子どもたちとその家族に配布する活動を続けていきます。
Hugo Infante/Polaris
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