チリ地震 発生から3カ月 続く支援活動(2010.05.31.)

2月27日に、チリで大地震が発生してから3カ月が経過しました。
チリ緊急支援活動に対しまして、皆さまには地震直後からたくさんのご支援をいただきまして心より感謝申し上げます。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでのご寄付の受け付けは、5月31日を持ちまして終了いたしました。


しかしながら、被災地では冬に向かって気温が下がり、激しい雨が降る "Winter emergency" が懸念されます。皆さまのあたたかいご支援を支えに、セーブ・ザ・チルドレンは引き続き現地での活動を続けてまいります。
【これまでの主な支援内容】
セーブ・ザ・チルドレンは、マウレ地方の中でも最も地震の被害を受けたカウケネス州(人口58,048人)で活動を行っています。

●1,476人の子どもたちが、安心して遊べるスペース(チャイルド・フレンドリー・スペース)でのレクリ
エーションに参加
●チャイルド・フレンドリー・スペースで働くためのボランティア91人を研修
●心のケアに対応できる教師245人を研修
●合計950人に衛生キットを配布
●汚水浄化槽を清掃
●(雨や寒さから守る)緊急避難住居の補強プロジェクトを進行中

パウラの声より

Paula.jpgのサムネール画像

左から  パウラ(12歳)と妹のイザべラ(2歳)、キャロル(9歳)

地震の前、パウラは、母親とまだ小さな3人の妹と煉瓦造りの古い借家に住んでいました。地震で家を失った現在、一家は、同じ場所にビニールシートや木で作った小屋を建てて暮らしています。水のアクセスはなく、トイレや台所もありません。5月になって配布された緊急用シェルター一式があるだけで、それも激しい雨に備えて使わずにとってあります。「学校で友だちと遊びたい。毎日退屈だわ。」パウラは車いすを使うようになってから、自由に動くことが難しく、他の子どもたちと触れ合うことができなくなってしまいました。
セーブ・ザ・チルドレンのシェルターチームは、彼女たちの家が雨や寒さから守られるよ、家屋構造を改善し、パウラが車いすからでも届く場所にランプを取り付けました。

セーブ・ザ・チルドレンは、彼女たち一家がこの小屋を離れもっと良い生活が送れるようになるために活動を続けています。

今後とも、応援をよろしくお願いいたします。

 


PAGE TOP