コートジボワールでの緊急人道支援について(2011.04.08)
政治的混乱と激しい戦闘の続くコートジボワール(首都ヤムスクロ)で、子どもたちやその家族が人道的な危機に直面しています。セーブ・ザ・チルドレンは、セーブ・ザ・チルドレン・スウェーデンが中心となって、子どもの保護や教育復興支援を1996年より展開していますが、今回の危機に際し、緊急人道支援を開始しました。
現地セーブ・ザ・チルドレンからの情報によると、避難している人の数は100万人以上、その半分が子どもです。戦闘の激しい最大都市アビジャンでは人々が家の外に出ることができず、市場(マーケット)も開かないため、食料や水など生活に必要なものを得られない状況に陥っています。
またコートジボワール西部では、約13万人が西の国境を接するリベリアへ避難している状況。そのなかには、親と離ればなれになり、弟や妹を引き連れて逃げる子どももいます。
セーブ・ザ・チルドレンでは4月3日(日)までに、約2万人分に相当する食料5トン(米、調理用油、ツナ缶)と2千個の石鹸をまず配布し、子どもたちの遊び道具についても配布を開始しています。もともと長年にわたる内戦のために、復興途上にあったコートジボワールで、引き続き、食料や水、シェルター、ヘルスケアなど、基本的な生活を送るために不可欠なものを準備し、また暴力から子どもを守る保護体制を整えることが喫緊の課題となっています。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、こちらのコートジボワールのブログで、現地における子どもの様子と活動についてお伝えしてまいります。チャイルド・リンクでアフリカの代表を務めるオリアとその家族については、東部に居住しているため、無事とのこと。一刻も早く、戦闘が終結し、子どもにとって安全で平和な環境が戻ることを願い、またセーブ・ザ・チルドレンも、そのために尽力してまいります。
写真について:避難した子どもたち(上)/セーブ・ザ・チルドレンが配布したおもちゃで遊ぶ子ども(下)
写真提供:Thierry Gouegnon/Save the Children